何ともならないカワハギの事~♪ ふりだしに戻った僕ぅ♪ 本日、羽田・かみやのカワハギ大会。4隻に総勢80名。1尾全長勝負なのでマグレは十分ありのはずなのだが、結果はタイトルの通り。何ともならなかったのに幸せだった理由は、釣りとは関係のないとこで運がよかったから。
これでもかっ!! という量のアミノ酸をアサリに添加し、トーナメンター愛用らしい御用液なる物まで買って、準備万端のはずだった。もともと釣りに関しては死角しかないわけだが、それでも何とかなると極楽頭で信じ込んで、かみやの桟橋に。既に、4船中2船は満席。今季最高サイズの28センチを釣らせてくれた船長の船を選んで籤を引く。左舷舳寄りの2番目と3番目、胴の間に1席空いていた。2/3の確率でまぁまぁいい席に座れるはずだったのに…引いたのはなんと胴の間……ついてない。受付をしていたデカッw船長から「今日もニンニク?」と聞かれる。「今日は止めた」と答えると、「あれ、結構効いてたのに」。ん?…釣りのプロの目から見ても、ニンニク効いてたのか!!
この時点では、ニンニクよりアミノ酸の方が効果抜群と信じていた。にしても、桟橋で会った顔見知りの人ほぼ全員から「今日もニンニクですか?」と聞かれる。アサリをニンニクで漬けるのって、そんなに変なことなんだろうか? その都度、「今日はアミノ酸だから臭くないですよ~」と答えるのがちょっぴり恥ずかしい。船はまっすぐ竹岡沖まで1時間と少し走る。アミノ酸大量添加のアサリはほどよく絞まっていて、いい感じ。釣れるはずっ! そう信じて船宿ではアサリを剥かずにアミノ酸漬けアサリを見ながらニヤニヤしていたw
最初のポイントは水深25メートルくらい。割と得意な水深なので、いつものように底を50センチくらい切って宙でタタいて、誘い下げ。まぁまぁいい感じの魚信がすぐに出て、巻き上げ中の抵抗も悪くない。でも、なんか違うなぁと思っていたら、カゴカキダイのダブル。カワハギ釣りでよく混じる魚だが、ダブルは初めて。アミノパワーのおかげ? その後もベラにトラギスがバンバン釣れる。アミノ酸すげぇ~と思いつつも…肝心のカワハギは……。船中ポツポツ上がっている中で、おいてけぼり状態。船長から「へた釣りさん…まだ、釣れてないの?」と言われてしまう。ようやく1匹目のカワハギを手にしたのは開始して30分以上経ってから。しかも、16センチのぎりぎりキープサイズ。
ポイントを移動すると、宙での魚信は全くなくなり、誘い下げて着底させても、ゲストすらうまく針掛かりさせられなくなっていく。完全に狂っている。2匹目のカワハギを手にしたのは10時少し前。サイズは20センチを少し超えたレベル。魚信をほとんど出せず、型も出ないとなると、ここで初めてアミノ酸ってダメなのぉ~?と思い始める。ダメなのはアミノ酸ではなく自分の腕なんだろうけど、へた釣りの腕でも釣れるようになってこそのアミノ酸。アミノ酸頑張れ~(←自分が頑張れ!!)。3匹目は10時15分で、これが本日の最大サイズの23.4センチ。型勝負の大会では箸にも棒にもかからないサイズだが…計測してもらった。
一度狂ってしまうと、全く修正が効かずにあと1匹小型のを追加しただけで本日終了。何ともならなかった。アミノ酸も御用液も全くあかんやんかっ!! 4匹は今シーズン最低の釣果タイ。前回4匹だったのは型狙いがうまくいってTKB予選を突破できたときのこと。型を狙って宙での釣りに固執しすぎたのが敗因だとは自分でも薄々気づいてはいるのだが……数も釣れない、型も出せないとなるとTKB51決勝が不安になる。カワハギの活性が低かったわけではない。だって、数部門で優勝した人は45匹も釣ってたもんなぁ~。
表彰式で拍手していると、「ニンニクさん」と声をかけられる。声の主は助言をいただくたびにアサリの剥き身汁で顔を洗って出直すことを決意させてくれるM上達人だった。「ニンニクいらないでしょ」と言われるが、ニンニクだったらもうちょっと釣れたかもと考えている最中だったので、「う~~ん、ニンニクいるような気がする」と返事。「ニンニクいらないですよ、誘い方が大事」と諭される。M上達人もニンニクパワーで19匹の翌週に、まさか4匹で撃沈しているとは思ってなかったと思う。でも最後にいいことあった。帰港後のお楽しみ抽選会でダイワの船バッグが当たる。買えばそれなりにする物なのでラッキー♪ これが、何ともならないような釣りがぁ~♪ 幸せだったと思うぅ~♪ようになった理由。現金なものである。
家に帰ると、小包が届いていた。間に合わなかったアミノ酸、アルギニンだ。アミノ酸は効果ないかもと疑い始めていたのでさほどうれしくもなかったのだが、取り出してみると気になる文字を発見。製造業者名:日本ガーリック株式会社!! ガーリック! ニンニク!!! 慌てて調べてみると、アルギニンはニンニクに多く含まれるアミノ酸であるらしい。アミノ酸に敏感な魚がニンニクに反応するのはアルギニンに反応しているから? そうか、カワハギを寄せるのに一番大事なアミノ酸を入れてなかったんだっ! というわけで、アミノ酸増し増し実験はまだ続く予定w
著者: へた釣り