横浜でショート船だったはずなのに釣行記の更新遅くない? 祝杯あげるのに忙しくってやっと家に帰り着いたばかりである。程よくとほろ酔いが苦手な夫婦は気合入れて釣りまくり、やったねと盃を重ねまくってやっとお家に帰ってきた。二連続での夫婦揃ってのアジ束釣りに、粂丸スゲェ~。
凪の土曜になったら行くと約束していた、妻とのアジ釣りデートに新山下・粂丸から。昨年11月初旬以来なので5カ月ぶりの妻との釣行だ。前回は夫婦そろって束釣りを達成し、そんなこと二度とないだろうから粂丸の奇跡と思っていた。その認識は改めるべきかもしれない。今回も夫婦そろって束釣りし、奇跡の二連荘。二度連続して起こることを奇跡と呼ぶのはおかしい。へた釣りも妻も粂丸の釣果の凄まじさに、唖然とするばかり。
粂丸は予約の時点で釣座を指定できるため、左舷の大艫から二人並んで。仲乗りさんとお話すると「昨日は厳しかった」とのこと。アジの活性が低く掛かりどころが悪いため海面バラシ多数だったそうだ。ただし…その厳しかった釣果が「52~165尾」なんだから、世の中の物差しと粂丸の物差しは別物である。船は定刻に桟橋を離れベイブリッジを超えた水深18メートルくらいのポイントで釣り開始。指示ダナは「1.5~2メートルくらい」。頑張ってコマセを撒いていればそのうちタナが高くなるはずとのことだった。タナ2メートルで釣り始める。すぐに魚信はあるものの小アジ。船長はまずは小アジでお土産を確保し型狙いに行く作戦だったもよう。
アジの活性がなかなか上がってこないなと思いつつコマセを撒いていたがすぐ隣で妻は絶好調に釣れだす。じりじりと差をつけられ始め、しかも釣れるアジのサイズも妻の方が一回り大きい。こうなると頭が忙しい。タナが違う? 待ち長めが正解? アオイソメ有利? あれこれ考えて修正しようとするもののなんだかうまくいかない。そんなへた釣りを後目に妻はトリプル連発で、「底について巻き上げているうちにアジが釣れている」という入れパク状態であったもよう。釣りに関しては魚との勝ち負けは意識するが、人との勝ち負けは考えないことにしているが……ついにアジ釣りで妻に負ける日が来たと認めざるを得ないほど、妻絶好調でへた釣り不調な時間帯が続く。1個所めのポイントでへた釣りは58匹。妻は70~80匹くらい(休まず釣っていたので数えていない)は釣っていたと思われる。
1個所めのポイントでまだ釣れていたが、お土産は十分ということで、ストラクチャー近くの型狙いのポイントに移動する。こちらもアジのやる気なしからのスタートであったが、コマセが効きだすと25センチ級のA5ランクアジ混じりでまずまずサイズのアジが釣れ始める。活性は決して高いわけではなく間が空きながらポツポツとではあるが、お刺身サイズのアジが釣れた。ただし、お刺身サイズは自重があるため、海面バラシが多数発生し、海中でプッと口の膜が切れた手応えを残して魚が行方不明になることも頻繁にあった。とにかく針の掛かりどころが悪い1日で、上顎の硬いところに掛かることなんて数えるほどしかなかった。こういうときは良型ほどバレるので非常にもどかしい。
1個所めのポイントではトリプル連発で手が付けられない状態であった妻だがポイント移動すると失速した。さらに船中クロダイ祭りが始まってクロダイが釣れ始めると大物大好きな妻はクロダイを狙い始めてペースダウンする。妻に釣り負けるとしばらくうざがらみされることが目に見えているへた釣りは、黙々とアジを釣り続ける。バケツに放ったアジが弱り始めたのでクーラーに移すと94匹。残り時間を考えると束超えはできそう。ただし、妻の前半の爆発っぷりからすると少しでも追加して追い上げておきたい。12時40分に沖上がりの合図。へた釣りの釣果は104匹。クーラーに魚を移す時間さえも惜しんで釣り続けていた妻は103匹。ギリギリセーフ♪ でも、これ近いうちに釣り負けちゃう予感しかしない。
著者: へた釣り