ニンニク臭いのがようやく治った。とある師匠から「陸で臭いから魚が寄るって感覚捨てた方がいいですよ」とたしなめられる。更に対象魚の食性が動物性なのか植物性なのかを意識することが重要で、メジナ用配合コマセにニンニクが入っているのはメジナの食性が植物系だからと教わる。
カワハギ釣りの餌になることを知っているのは、アサリ、イワイソメ、モエビ、オキアミなので、カワハギの餌は動物系。つまり動物由来の臭いにカワハギを寄せる効果があると考えればいいってことかな? さらに海中で臭いが拡散しやすく魚の摂餌欲を刺激するにはアミノ酸がいいようだ。魚の臭覚はアミノ酸によく反応し、1万トンの海水にお茶碗1杯のアミノ酸を入れればちゃんと知覚できるという実験結果もあるらしい。
アミノ酸といえば、味の素。でも、味の素はさとうきびからとれるでんぷんから作られたグルタミン酸が主原料である。当然、植物性のアミノ酸ということになり、動物性アミノ酸を好むカワハギへのアピール力は高くないってことになる。旨味調味料の中で動物性のアミノ酸を含んでいるのが、同じ味の素の製品のハイミーか、ヤマサのフレーブ、きりん協和発酵フーズのいの一番。これらにはカツオ節から抽出した成分が含まれているようで、味の素よりいくらかカワハギを寄せる効果がある? ただし、どれもグルタミン酸中心であることに変わりはない。
魚が好むアミノ酸の種類を調べてみると、グリシン、プロリン、アラニン、アルギニンらしい。これらのアミノ酸はオキアミやイソメなどに多く含まれているという。カワハギの臭覚を刺激するためには、これらのアミノ酸をアサリに添加すればいいのかな? へた釣りは根っからの文系なので、アミノ酸なんて化学の授業にしかでてこない物のことは実はよく分かってない。グリシンは1キロ1890円で買えるのを発見。プロリンはプルルンッ♪お肌用サプリメントらしい。Lプロリンというのを見つけたのだが、Lって付いててもいいのかな? アラニンはしじみ×××個分という肝機能改善&二日酔い回復用の栄養食品として売られていた。飲みやすいようにいろんな混ぜ物がしてある物が多い。ベータアラニン100%というベジタリアンの人用パウダーを見つけたが、これまた…ベータって何だろう? アルギニンは血行となんとEDにも効果がある物らしい。健康食品として売られていた!!
値段的にお遊びで買えそうなのはグリシンとL-プロリンくらいまで。ニンニク増し増しのかわりに、動物性アミノ酸増し増しのアサリを作ってみようと決める。これなら臭いもしないしねぇ~~~♪ と、ここまで書いてから気付いたことが……アミノシュリンクの説明に「カワハギが好むアミノ酸配合」と書いてある。自分で配合しなくてもこれで十分かも……。でも、同じダイワのアミノソルトの説明には「旨み成分"グルタミン酸Na"」って書いてあるから植物性だしなぁ~。アミノシュリンクにどんなアミノ酸が配合されているかは秘密なのかな?
著者: へた釣り