アジやシロギスなら壊滅的な釣果にはなりにくい…はずと、2024年の釣運を占う初釣りは鮫洲・和彦丸からシロギス・アジリレーへ。ボウズこそさすがにないが機嫌を損ねたアジやシロギスに打ちのめされたという経験は何度もしている。竿を出すまでドキドキしていたが…2024年は幸先よし♪
鮫洲なら家から近いからとのんびりと出発はしない。送迎バス利用の船宿以外は始発電車で釣りに行くと決めている。本日も4時半には家を出て品川で京急線に乗り継いで鮫洲駅を目指す。駅に着いてもまだ日の出前で船着き場に通じる公園の入口を見落とさないように慎重に路地を覗き込みながら徒歩10分。和彦丸は既に電気が点いており、増尾船長と奥様が出船の準備中だった。一番乗りではなく先客あり。釣り座は船長のアドバイスに従って左舷の大艫に決める。
アジからやっていくとのアナウンスがあり、船は木更津沖へ1時間の航路。船長いわく「今年の木更津沖は型がよいですよ」とのこと。夫婦そろって束釣りしたときのアジがまだ冷凍庫に残っていることもあり、25センチ級の美味しいサイズのアジが飽きない程度に魚信ってくれたらいいなと期待して仕掛けを投入する。タナの指示は下から3メートル。1.5・2・2.5メートルでコマセを振り出し50センチ巻き上げタナに合わせる。一度も仕掛けを回収することなく魚信あり!! 体高も厚みもある20センチ超のアジでスタート。以降もコマセを撒いてタナに合わせればすぐに魚信が出る。サイズは20センチ超を中心に、たまに25センチ級も混じる。ダブルありトリプルもたまにありで良型入れパクを楽しむ。今年はいい年かも♪
魚信は途切れることなく続く。この流れを寸断するのは惜しいが、バケツに放ったアジが弱り始めたのでクーラーに移しながら数えてみると40匹。時間はまだ十分にある。末広がりで縁起がよさそうな88匹を目標に設定し、入れパクを再開する。面白いのは良型アジのタナが目まぐるしく上下したこと。底2~5メートルまでどこでも魚信は出るが25センチ級が魚信るタナはすぐに変わる。サイズに満足いかないときはタナを変えるとサイズアップするのだから楽しい。ダブル多数にときどきトリプルで夢中になって釣っていると…またもバケツの中のアジが弱りだす。クーラーに移すと94匹。末広がりな目標は超えてしまっていた。残り時間はあまりない。切りのよいところで100匹を目指すとこれまたあっさり到達。煩悩を払っちゃおうと108匹を狙ったがこれには届かず105匹。残った煩悩3つは何だろう?
シロギスはアジのポイントから10分ほど走った水深20メートルくらいのポイントで。極技 湾フグとベイトリールで釣る。胴突き仕掛けでは魚信を感知できる張らず弛ませすぎずな状態をキープする。スピニングタックルだとこのラインの操作が思ったようにできず、ラインの出し入れがしやすいベイトリールを使うことで少しは様になってきたかな? メタルソリッドの湾フグ竿がシロギスの魚信を増幅して伝えてくれるので水深20メートルも苦にならない。こちらもすぐに魚信があった。天ぷらにすると美味しいサイズでスタート。シロギスは断然天ぷら派なので、20センチ超えの塩焼きサイズより15センチ前後の方がうれしかったりする。
途中から風が出てきてしまい風向きも安定せず船長は操船に少し苦心している感じに。遠くへキャストするのは諦めて軽くキャストして船下メインの釣りに。仕掛けを底から跳ね上げてシロギスに餌の存在をアピールし、オモリが着底したらシロギスが餌を吸い込みやすいようにラインを張らずに待つという基本通りの釣りをしているつもりだが連荘できたかと思うと魚信がさっぱり出せなくなったり。イソメを齧られて終わりなんてことも頻繁にあった。まだ弛ませ足りない? それとも餌が長すぎる? まだまだ勉強することだらけだが、なんとか20匹。苦手なシロギスが半日船相当で20匹なら◎。
著者: へた釣り