昨年に続き、横浜山下・広島屋から越冬シロギスチャレンジ。水深20メートルのポイントで産卵期ではない脂の乗ったシロギスを狙う。初挑戦は16匹止まり。悔しかったので胴突き仕掛けでのシロギス釣りの練習に何度か通った。去年の倍の32匹釣れたらドヤッ顔の予定だったが…あか~ん!!
ケン付きのキス針を買って仕掛けも自作し、釣れる気満々だった。初釣りのアジ・シロギスリレーで20匹も釣れたから右も左も分かってなかった昨年の倍くらい楽勝だろうと考えていた。でも、冷静にこの1年の自分の釣果を振り返ると、胴突きでのシロギス釣りで20匹を超えたのは初釣りだけ。基本は15匹前後で、ツ抜けできなかったことも何度か。どこをどう間違えたら32匹くらい楽勝という考えに至ったのか…思い出せない。東海道線で横浜駅へ。みなとみらい線に乗り換えて、新山下を目指す。6時少し前に船宿に着くとシロギス船では2番目の到着。お好きな席にということだったので、左舷大艫に釣り座を決める。
ベイブリッジをくぐり目指すは木更津沖。25分ほど船は走る。予報通りやや強めの北風が吹いており少し飛沫をかぶる。減速すると、思っていたより海は荒れていたが、釣りにならないほどではない。船長から「イソメはできるだけまっすぐに付けて」という指示があり釣り開始となる。競技キス針の軸より少し長くイソメを通して針先を出し、軸にだぶついたイソメをチモトからハリスにこき上げる。へた釣りの不器用な指ではこれが一番まっすぐになる。軽くキャストしオモリが着底したらシロギスがエサを吸い込みやすいようにタルマセて待つ。魚信がなければオモリを跳ね上げるように竿を操作しシロギスにアピールする。魚信はすぐにあった。釣り開始2分30秒で船中1匹目のシロギスゲット!! 5分30秒で2匹目も!!!
波の上下が激しく張ってはないけど魚信は検知できるというちょうどいいタルマセ具合を維持するのは難しかった。張っちゃうくらいなら余分にタルマセちゃえという方針でいくことに。越冬シロギスなので投入すれば魚信というわけではないが、船の上下するタイミングを計ってオモリを跳ね上げアピールし、タルマセすぎるくらいタルマセればポツポツとはシロギスを拾える感じ。そんな釣り方だから仕掛けを張るまでシロギスが食っているのに気付かなかったり、イトヒキハゼに食われてしまっていたりもしたが早い段階でツ抜けはできた。35センチくらいのホウボウをハリス切れで逃したり、手のひらより少し大きいくらいのマコガレイが釣れたり(リリース♪)と、魚信はあるので楽しめる。
風はお昼前には弱まって凪いでくるという予報だったが、この予報は大ハズレした。風は弱まるどころか強まり、中盤は大苦戦することになる。序盤はあった魚信が全くなくなり、イソメがそのまま戻ってくるように。活性が落ちたのならとタルマセる時間を伸ばしてみたがイトヒキハゼすら食ってこなくなったのでお手上げ。名人さんなら悪い時は悪い時なりの釣り方だったり、時化ているときの作戦だったりがあるのだろうが、そういう引き出しを用意できるほどの経験を積み重ねていない。釣れない時間はただ耐えるのみ。風が収まりシロギスの機嫌が直りますようにと祈る。2時間くらいシロギスに出会えない時間が続いた気がする。
ツ抜けはしていたので、いつも通りの15匹くらいで終わりかな?と諦めかけていた。終盤になってようやく風が収まり釣りやすくなった。風と波への対応で苦労していた船長も操船しやすくなったようで、不意にラインが弛んだり引っ張られたりすることがなくなった。これなら思い通りにオモリを跳ねさせたり、タルマセたりができる。急にシロギスが釣れだす。一度だけだがダブルも発生した。時化でシロギスの活性が落ちたのではなく、仕掛けを魚が食ってくる状態にできていなかったってことかな? ラストスパートといきたいところだが、腕が腕なのでダッシュは効かずぽつーん、ぽつんとシロギスを拾っていく。シロギスは21匹で対前年比31%増。ちょっとは上達してる?
著者: へた釣り