イワシメバル愛好会の仕立船にお誘いいただいて人生三度目のイワシメバル釣行。昨年までとの違いは何と言っても竿。尺メバルを釣るという悲願成就に向けて、リアランサー メバル S300を購入した。メバルが釣れなくても餌のイワシの鱗が付いたから鱗付け成功と言い張るつもりでいたw
今回は久留和港・かじや丸から。仕立て専門の船宿らしい。餌となる小型のカタクチイワシが網に入るかどうかで、イワシメバルになるか、エビメバルになるか分からないという状況だったが、前日に愛好会会長の中川名人より「明日はイワシ一本でやりますと船長から電話がありました」との連絡。イワシ餌なので尺メバルへの期待が高まるが、「メバルが中々渋いそうです」との悪い報せもあり。中川名人に迎えに来ていただいて出船1時間と少し前に久留和港に到着する。港はまだ真っ暗で、予報より北風が強く吹いているようで肌寒い。
釣り座はくじ引きで最近釣運の良いへた釣りは特等席の右舷の舳を引き当てる。船に乗り込み準備をしていると、出船時刻より少し早くに出船する。乗合船だと船に乗ってから準備をする時間はたっぷりあるので、仕立船の船に乗ったらすぐに走り出すのがどうも慣れない。ポイントは港を出てすぐだった。メバルは朝一がチャンスなのでカメラの準備はできていなかったが仕掛けを入れる。捨て糸60センチで枝間120センチの胴突き2本針。底を60センチ切って針の位置を120センチ、240センチの位置に。すぐに魚信あり!! いい感じに竿がひん曲がる。竿でためて魚を浮かせてくる感じで、船竿というより磯竿のような釣趣。海面に姿を見せたのは25センチ以下ということは絶対にない濃茶色のメバル。竿が柔らかく抜き上げにくかったので幹糸を手に取って手繰って船に入れようとすると……掛かりが悪かったようで海面バラシ!!!!
お目当ての煮付けサイズだったのに~リアランサー メバル S300の入魂魚だったのに~と内心穏やかではなかったが、悔やんでいても魚は戻ってこない。もう一度餌を丁寧に付けて仕掛け投入。イワシを泳がせればすぐに魚信があるという釣りではないはずだが、次の投入で再びいい魚信あり。メバルの繰り出す最初の一撃を竿の弾力が吸収してくれる。パワーはあるけどスタミナはない魚なので、最初の一撃さえ凌げは主導権を握れるのがメバル釣り。とはいえハリス1号なので引けばいなしながらのやり取り。海面に先ほどバラしたのとほぼ同じサイズのメバルの姿。中川名人がタモ入れしてくださり、リアランサー メバル S300に入魂♪ いかり肩のアメフト選手体型のメバルで…サイズはもしかして尺あるかも? クーラー上のメジャーに乗せると……30センチにはギリギリ届いていない。中川名人にジャッジをお願いすると「29センチ」。29センチは完全に超えてるよということで自己申告「29.5センチ」。
とここまで絶好調だったが、朝のチャンスタイムはこれにて終了。「中々渋い」時間が始まる。オモリを底から60センチ浮かせた状態では全く魚の気配を感じなくなり、底を取り直したときにカサゴやベラが食ってくるだけに。メバルを釣りに来てカサゴに狙いを切り替えるのは癪なので、頑張って底を切った位置でメバルが食ってくるのを待ったが何も起きない。そのうちキタマクラと思われるフグの猛攻まで始まってしまい、イワシがすぐに齧られて殺されてしまう。掛からない魚信はフグで、極めて掛かりにくい魚信はベラ、たま~に釣れてくれるのがカサゴという感じ。中盤唯一あった前魚信から食い込んだ、もしかしてな魚信は引きが暴力的すぎて…。45センチのヒラメだった。これをハリス1号で獲れたのはリアランサー メバル S300のおかげ?
ぱっとしない時間帯が続く。メバルはおそらくどこかの岩場の陰に隠れたままで元気がいいのはキタマクラばかり。次にあったいい魚信はオモリの着底と同時に穂先を持っていく。エソだった。口に3本のメバル用の針が突き刺さったままの歴戦の兵エソ。その直後にまたもいい魚信があったが、メバルが釣れると思っていなかったので「エソな気しかしない」と宣言。でも海面に姿を表したのは……メバル。1匹目に比べると1周り小さいがそれでも25センチ超えの煮付けサイズ。最後にエソをもう1匹釣って沖上がりの時間に。下船後、メバルが死んで口を開いた状態で計測したら余裕で30センチ超えてるのに…なんて未練な写真(冒頭に掲載)を撮影して本日終了。尺には届かなかったものの自己最大を更新できたので大満足な1日だった。
著者: へた釣り