貧果にあえいだ2023年の釣行を残る3戦で巻き返して帳尻を合わせるなんて無茶な目標を立てて臨んだ初島沖カイワリの今期第7戦目。ツ抜け達成で帳尻合わせ成功と設定した。一荷を狙えるタイミングでうまく多点掛けできて、カイワリ12匹。ツ抜け成功は2021年12月以来で2年ぶり。
釣行前日に虎ノ門金刀比羅宮にお詣りして、大漁満足の御守を授かっての釣行。宇佐美・治久丸の午後船なので、ゆっくり起きて8時少し前に出発すれば間に合う。暑くなると聞いていたが朝はそれなりに寒く服装に悩む。寒いと釣りにならないが暑ければ脱げばよいとしっかり着込んで宇佐美を目指す。港に着いてみると…暑い。結局、ラッシュガードとTシャツという夏仕様で釣ることになった。以前、カモメが釣れたときに助けて下さったU田名人と久しぶりの同船。べた凪の海を初島沖へと移動して釣り開始。
最近やや小ぶりのカイワリも混じっているようだったし、目標ツ抜けなので良型狙いの土佐カブラは封印してウィリー4本針+オキアミを装餌する空針1本で釣る。水深は94メートルでタナは底から8メートルまでとの指示。仕掛け長の3メートル底を切って50センチ刻みで12回シャクってタナを探る。オキアミを使っているのでいつもより気持ちソフトにスティ1秒でシャクる。船長から「いい反応」予告があるがなかなか魚が触れてこない。何回かポイントを変えて10投目でやっと魚の感触。11シャクリ目だから8.5メートルくらいで魚を弾く。シャクるのを止めて仕掛けを張ると食い込んだ。22センチの中型でボウズは回避。オレンジのウィリーに食ってきた。
1匹釣れたからといって続いてくれないのが最近の初島沖。反応はあるとのアナウンスなので魚を寄せる必要はないと判断して、コマセをかなり絞って勝負することに。コマセがあまり入らないサニーちびライトでタナを3往復だから36回シャクってコマセが少し残るように調整した。休まずシャクっていると、低めのタナでいい手応えあり。ゆっくり巻き上げて追い食いを狙ったが不発。良型のカイワリらしい間欠的に激しく引き込む引きを楽しみつつ90メートル手巻きで巻きあげる。本日最大27センチのお刺身で間違いないサイズのカイワリ♪ 白のウィリーに食ってきた。2連続でウィリーに食ってきたのでオキアミなしでもいけるかもと一瞬考えたが、本日の目標は型より数なのでオキアミで釣り続ける。
反応はずっとあったようだが、やる気のあるカイワリが常時船の下にいるという状況ではなかったと思う。頑張ってシャクっているとときどきカイワリのスイッチが入る感じ。3匹目はカイワリらしくシャクった直後に小気味よい引き込み。でも、あれ? 違う魚?と疑いたくなるほどそのあとの引きが弱い。20センチを少し切ってるかもな小型カイワリ。初島沖ではあまり釣れないサイズだが…今日は何匹も混じった。このサイズならバレにくいので一荷を狙いやすい。1匹掛かったら仕掛けを張る感じでゆっくり巻くと、重量感が増してくる。一荷狙いは成功した。まずはトリプル。お次はフォースで…あっさりとツ抜けを達成する。
夕マヅメにチャンスタイムがあれば、20匹くらいはいけるかもという手応えだったが、一荷フィーバーはその2回だけで、以降、頑張ってシャクっていればときどきスイッチが入るという釣りに戻ってしまう。ヒメダイ(オゴダイ)&ハチビキの幼魚、アカアジなどにときどき邪魔されつつ、なんとか単発で2匹だけ追加できた。冬の治久丸の午後船は日没でゲームセット。沈みゆく太陽を見ながら最後にもうひと盛り上がりないかなぁと欲張ったことを考えたが、宇佐美の海はそこまでサービス精神旺盛ではなく2023年のカイワリ釣りはこれにて終了。12匹釣れた。終わりよければ…ってことにしておきたい。
著者: へた釣り