12月にこてんぱんにされた羽田・かみやのアマダイ釣りに再度挑むも、全く釣り方が合わずゲスト含めて魚信を出せない。右隣の名人が調子よく釣るもんだから心が荒む。何が悪いのか突き止められず苦戦。今日もダメかもと思っていたら…熟アマダイ(45)に「私を食べて♥」と慰められる。
2022年11月に開幕させた今季のアマダイは良型にこそ恵まれていないものの、へた釣りにしては好調な部類。ただ1戦、12月に正月用のお雑煮の具を確保しようと釣行したかみやでは大惨敗している。ぎりぎりポニョではない23センチが1匹しか釣れなかった。一番行きやすい船宿で苦手意識を残すのが嫌なので再戦することに。船長は顔以外は優しい船長、舳には異次元O塚さんとこてんぱんにされた釣行とよく似たシチュエーション。しっかり釣ってリベンジ成功といきたかったのだが……。
船は1時間と少し走って保田沖の水深90メートルくらいのポイントへ。片舷9人と少し混んでいたので、3本針2.4メートルの仕掛けは封印し、2本針2メートルのノーマルな仕掛けで釣ることに。本日の特餌はオキアミのアルギニン漬け。効果のほどは不明だが、オキアミがちょうどいい硬さには〆ってくれていた。底から仕掛け長の2メートルを誘いながら探る。ゆっくりと竿を頭上まで持ち上げて2本針のいずれかがアマダイの泳層を通っているのを意識する。誘い上げきったら1メートル誘い下げて上から落ちてくる餌を見せる。
ゲストの魚信すら全くなくなかなか厳しい。誘いすぎてるのかもと底1メートルでじっくり待ってみたり、逆に底からふわりふわりとオキアミを躍らせてアピールしてみたり。あれこれやってみるが魚信なし。魚がいないわけではなく舳の異次元O塚さんに1匹、右隣の名人にも1匹。両方30センチくらいのアマダイが釣れる。へた釣りにもやっと魚信があったがトラギス。トラギスを1匹釣るのに1時間以上かかってしまった。かみやに来ると釣れないのか? 船のせいではなく自分のせいなのだがこうも魚信を出せないと責任転嫁の1つもしたくなる。
時間だけはすぎていく。船長は魚のいそうなポイントを流してくれて、実際、良型混じりでポツポツとは釣れている。異次元O塚さんに2匹目、右隣の名人には2匹目、3匹目と釣れても、本命らしい魚信は一度として訪れない。12時半をすぎた時点で、バケツにいたのはトラギス4匹とムシガレイが1匹だけ。左隣の人はカナガシラを連発していたので、タナや竿の操作で釣れる魚がはっきり変わる感じ。でもってへた釣りはアマダイとはもちろん、どの魚ともチューニングが合ってない。マメに底は取り直しているので、大きくタナを外しているということはないはずなのだが……。
残り1時間ほど。底を取り直してゆっくり竿を持ち上げていくとガツガツという感じの硬質な魚信。そのまま竿を持ち上げ切ると掛かった。重量感あり。手巻きで5メートルほど巻いてから電動巻き上げを開始すると竿を送っていなさないとダメないい引き込み。たぶんアマダイで40センチ以下ということはない手応え。ハリス4号でドラグ緩めなのでオマツリさえしなければ…。海面にピンク色の魚影。頭が大きく見える…良型だ。掛かりは問題なさそうだったので抜きあげた。船長計測でジャスト45センチの熟アマダイ。うまく釣れずに荒んでいたところをでっぷりボディで慰めてくれた。君さえいてくれれば本日の釣りは満点である。
著者: へた釣り