初釣り以来だから半年ぶりの釣りデート。連日竿頭は束超えの好釣果続きの新山下・粂丸なら束は無理でもそれなりには釣らせてもらえるのではと目論んでいた。妻は北海道の師匠宅にお中元代わりの金アジの開きを大量にお届けすると気合十分だ。久しぶりの大漁で二人でちょうど一束。
天気予報は南西の風7~8メートルで船酔い体質の妻は大丈夫だろうか?と不安だったが、家を出ると昨日までと違いほとんど風は吹いていない。東海道線の始発で横浜駅へ。みなとみらい線に乗り換えて元町・中華街駅に6時少し前に到着する。海が近くなるとさすがに無風ではなかったが拍子抜けするほどに吹いてなかった。道路から見える粂丸の事務所で乗船名簿を記入し席札を取る。舳は空いていたがドッタンバッタンを恐れて右舷の艫から3番目・4番目に釣り座を決める。道路を挟んで向かいの受付で会計を済ませたら橋を渡って対岸にある船着き場へ。へた釣りのコマセが妻の方に流れるのを期待して妻が艫から3番目でへた釣りは4番目。
乗船時に挨拶すると人当たりのよさそうな船長で一安心する。エサはアオイソメのみで赤タンを使いたいなら自分で用意する必要がありそう。右舷は9人での出船となる。隣との間隔はオマツリに少し気を使う感じだが土日の東京湾奥出船なので仕方ない。船は20分ほど走って本牧沖で釣り開始となる。船長の指示ダナは底から「2~3メートル」。1・1.5・2メートルでコマセを振り出して50センチ巻いて2.5メートルで待つ。大潮で潮が速いのですばやく振ってすばやくタナに合わせるのが大事。すぐに魚信が出て小気味よく穂先を持っていく。20センチくらいの干物にちょうといいサイズでスタート。
大潮だけど大丈夫かな?と不安だった妻にもすぐに魚信があり、これも干物にちょうといいサイズ。船長からすると「水温が下がったから」と満足な食いではなさそうだが、タナに合わせると素直に魚信が出る。手応えは悪くない…と想ったら、とにかくバレる。穂先を引き込んだ後でプッと嫌な感触だけ残していなくなったり、これだけ引きこめばいいところに掛かっているはずなのに巻き上げ中に行方不明、そして姿まで見てそっと抜き上げようとすると海面バラシ。魚信はいい頻度であるのにとにかく魚が船に入らない。水温が下がったせいか? 最初のポイントでは妻と仲良く2匹ずつとスタートダッシュ失敗。
2個所めのポイントで活性のよいアジの群れに当たった。しばらく入れパクモードでダブルありトリプルもありで釣れ盛る。魚信が途切れないし狙って一荷が発生させられているので束は欲張りすぎとしても50匹は楽に超えられるペースに乗る。妻もまずまずペースで数を伸ばしていっている。「30匹超えたらランチにビールを飲む」というよく分からない自分へのご褒美(この時点では達成できそうな勢いだった)を設定し頑張って釣っていた。2個所めのポイントで魚信が遠のき、移動してからはコマセにバンバンアジが突っ込んでくる感じではなくなり、コマセをしっかり振れている人だけ魚信を出せるようになってしまう。妻は大失速しビールが遠のいていく。
何個所か魚信を出すのに一苦労するポイントが続き、沖上がりの時間が近づいてきた。時間切れ間際にタナに合わせれば魚信が出るいい群れに当たる。ここから再びダブルを交えて数釣りモードに。船長から30分延長のアナウンスあり。沖上がりの時間まで魚信が途切れずに楽しませてくれた。60匹くらいかなと思っていたがアディショナルタイムで調子よく追加できてへた釣りは72匹。妻は「ビールまであと○匹!!」と気合を入れて仕掛けを投入していたがビールには微妙に届かず28匹。72+28=100匹で本日の釣行は100点満点♪ 30分延長だったので慌てて中華街に移動して予約してあった食べ放題ランチへ。黒酢酢豚と北京ダックが美味しかった。ビールを飲めない妻の前で自分だけお酒を飲むのはかわいそうなのでへた釣りもアルコールは我慢。帰り道…クーラーが重くて死ぬかと思った(飲んでなくてよかった)。
著者: へた釣り