釣りという遊びは魚が好むエサや誘いを練ることを楽しむものだが、へた釣りは俺が好むエサや誘いで魚を釣りたい。だからいつまで経っても下手くそなままなのである。カイワリは5匹釣れた。うち4匹はオキアミに食ってきた。最近でいうと5匹はよく釣れた方なのに…なぜか悔しさが残る。
ほかに釣りの予定が入っていない週末で凪の予報だったのは久しぶりだったので、へた釣り家の刺し盛り不動のセンターであるカイワリを狙って、宇佐美・治久丸へ。最近は湘南新宿ラインで平塚まで行って熱海行きの東海道線に乗り換える。平塚まではいつも通りガラガラだったが熱海行きは観光に向かう人たちで結構な混雑っぷり。コロナ禍は収束に向かっているんだなと平塚から熱海まで立つことになって実感する。船着き場に到着するとNob名人とタコ名人。シャクリの達人が2人いるのでコマセ撒きは任せてコマセを絞れるだけ絞ってウィリー&カブラの高速シャクリで勝負しやすい。
出船予定が「カイワリ甘鯛」になっているのは気づいていたが、アマダイはカイワリの反応が見つからないときにやるもんだとばかり思っていた。船長から「アマダイからやっていきましょう」との指示。ポイントは網代寄りの95メートルくらい。全長2.4メートル3本針の仕掛けで3本針のどれかがアマダイの泳層を漂っているようにゆっくり竿を持ち上げて持ち上げきったら誘い下げてアピールする。エソやキダイ、アカボラ、ムシガレイが釣れただけで終了。宇佐美のアマダイには嫌われている(2019年5月以降1匹も釣れていない)と自覚しているので…あっ、今日もねという感じ。
へた釣り以外にアマダイが釣れたら初島沖のカイワリポイントへ。オキアミで釣れるのならNob名人&タコ名人が釣るはずとウィリー4本針+土佐カブラのカイワリング2.0で釣り始める。タコ名人にまずは1匹、続いてNob名人に1匹…今日はオキアミの方がいいのかな?と思いつつも1匹だけじゃ分からないよねと、サニーちびライトで抵抗を少なくしオキアミを付けていてはできない高速シャクリでカイワリに口を使わせようと鋭く速くシャクっていると…フッと軽くなる。30メートルくらいの何でもないところで高切れ。PEラインに傷があるのを見落としていたのだと思う。
サニーちびライトを失ったため高速シャクリは不可能になった。ウィリー4本+空針(オキアミ)で釣ることに。本日はオキアミ有利のようですぐに魚信はあったが、絶妙にカイワリと紛らわしい引きをするサイズのチダイ(ハナダイ)。続く一投でようやく本日1匹目のカイワリを釣り上げる。さらに次の流しで今度はズドンと穂先を持っていくいい魚信がありこの日唯一ウィリーに食ってきたカイワリ。一番ビシに近いピンクのウィリーに食ってきたのでウィリー無双になるかもと期待したが、これっきりで魚信が遠くなってしまう。
仕掛けを入れれば魚信が出るというほどの活性ではないが頑張ってシャクっていれば魚信はあった。ただし食ってくるのは全部オキアミで魚信があってから食い込むまで間があるし、ウィリーに食ってこないということはへた釣りの仕掛けでは追い食いも期待できず、釣れてはいるが思い通りの釣りには全くなってくれない。ウィリーもカブラも無視するカイワリなんて大嫌いだぁあと心の中で叫びつつなんとか3匹追加できて本日の釣果はカイワリ5匹。お刺身3日分は無事確保。
著者: へた釣り