治らない痛風発作のせいでお酒も呑めず、散歩もできない。尿酸値と血糖値管理のために食事制限だけはしっかりしなければならないという生活を50日以上続けている。仕方がないと諦めつつもストレスはある。毎週末の釣りだけは楽しく過ごしたい。夏秋の癒しの釣魚アカハタに初挑戦した。
冬春の癒しの釣魚はメバルである。ふるふると穂先を震わせる前魚信から勢いよく穂先を持っていく釣趣は抜群だしよほど悪い日に当たらなければ釣れないということはない。釣趣の良さと釣れる公算が高いことが癒しの釣魚の条件だとすると、アカハタは夏秋の癒しの釣魚になってくれるのではと…。三崎港・えいあん丸からアカハタに初挑戦。初めてなので今後試行錯誤すべき余地を大いに残しつつも、ガツ~ンと穂先持っていく釣趣よし、数もそれなりにと期待を裏切らなかった。癒し釣行で体調を崩しては台無しなので、締め付けなしの痛風サンダルと低糖質パンで節制しつつ楽しんできたよ。
ポイントは城ヶ島をぐるりと周遊する感じで水深30メートルから15メートルくらいの根周りを攻める。エサは船宿支給のサバ短。ヒイカなどが特餌になるとの情報もあったが最初からあれもこれもと手を出すと課題を抽出しにくくなるので、エサの持ち込みはしなかった。仕掛けは枝ス40センチと少し長めの物を自作した。カサゴではなくアカハタ狙いにはエサが自然に動くように少し長めの枝スの方がよいのではと考えた。魚信はすぐにあってオキゴンべ。続いてカサゴにしてはよく引く魚信があり、本命アカハタ。25センチを少し切るサイズだが人生初のアカハタだ。
オモリを底に着けるとカサゴが優勢になる。底を切って誘うとエサ取りらしき小さな魚信が頻発しエサがなくなってしまう。エサ取りの正体はキタマクラ。サバ短だとかなりエサ持ちが悪い。ならばキタマクラを寄せないようにあまり誘わずに…という釣り方ができればもう少し釣りが上手になっている。底近辺で枝スがたなびくように誘いまくってキタマクラやベラと戯れる。そのうちと考えていたらガツ~ンと穂先を持っていかれた。先のアカハタに比べ重量感も抵抗の強さも格段に上で、35センチ以下ってことはないとにんまりしていたが、海面下に見えた魚影は赤くない。イトフエフキ(たぶん)でがっくし。
キタマクラの猛攻が激しすぎる。魚信がでないなと仕掛けを回収したらエサなしなことが続く。カサゴはポツポツと釣れるが、アカハタは20センチくらいのを1匹追加できただけで、どうもぱっとしない。それでもカサゴやエソなどが遊んでくるので退屈はしない。誘うとキタマクラの餌食、誘わずに底をトレースだけしているとカサゴの餌食。アカハタはどうやって狙うんだろう? サバ短よりエサ持ちのよいイカ短を用意するのが正解? あれこれ試してみるのが釣りの楽しみなので、次回挑戦に向けて課題が見えてくるのはいいことだ。
昼をすぎてアカハタは2匹。癒しの釣行にしては少し寂しいかなと思っていたら、久々のガツ~ンという引き。カサゴとは違い巻き上げ中に何度か激しい抵抗をみせる。メバルよりもスタミナがあるので海面近くまで足掻くのがアカハタの引き。人生3匹目のアカハタで自己最大を28センチに。40センチを超える魚なので満足サイズではないがこれくらいの大きさならやり取りが面白い。さらに沖上がりの少し前に25センチのを追加して、アカハタ初挑戦は4匹に。カサゴは比較的大きなものと深めの水深で釣れてリリースできなかったもの6匹だけお持ち帰り。
著者: へた釣り