50upアマダイ倶楽部の中川名人からお誘いいただいて、宮川港・二宮丸から紅白アマダイ仕立てへ。船が出ない波風ではなかったが、師走並みの寒さの上に午前中は雨。北風もそれなり以上に吹いており、竿を握りながら来たのを後悔し始める。魚の活性が良ければ救われるのだが……。
中川名人に迎えに来ていただいて、三浦半島の宮川港へ。中川名人も行くのは初めてだったらしくほどよく迷いながら集合時間に滑り込みセーフで到着する。50upアマダイ倶楽部の仕立船と思っていたら、サニー商事テスターの川島名人の仕立てと合同だったみたい。片舷4人ずつの8人での出船。サニー商事がらみなのでディギングシンカー率が高かった。乗合船で使っている人を見たことはあるが、ディギングを極めた人たちの釣り方を見られるいい機会だとちょっと楽しみにしていたが……。
それどころではなかった。真冬の釣行に着ている防寒仕様の上下で臨んだが、ゴムズボンのずり下げを防ぐサスペンダーが必要なのを忘れていた。おまけに痛風対策で足はサンダル履きである。ポイントまでの航行中で既にズボン内に浸水を許してしまい、足先から寒さが這い上がってくる。釣りというより我慢大会な様相。水深50メートルのシロアマダイ狙いのポイントで釣り開始となるが、魚の活性はかなりよくない。魚が全くオキアミに触れてこないかと思うと極微小なコッという手応えを残して針がなくなる。何度か針掛かりまではしたが巻き上げ中に針を持っていかれて姿は見ず終い。
9時までだから約2時間ほどシロアマダイを狙ったが船中型見ず(中川名人が良型イトヨリダイを2匹釣っただけ)。へた釣りが乗った船でシロアマダイはシロポニョすら釣れない記録を3に更新。城ヶ島沖に戻ってアマダイを狙うことになった。水深が70~90メートルと少し深くなったが魚はご機嫌斜めなままで、ゲストの魚信すらなし。最初こそどうすれば魚が釣れるだろう?と考えていたが、降り続く雨の中では次第に寒い、つらい、苦しいということしか考えられなくなっていく。舳の川島名人が40センチ級のアマダイを釣りあげ、やっと始まるかなと期待したが…始まらない。
中川名人いわく「アマダイは空が暗いと活性が悪い。陽がさしてくれば…」。天気予報通り午後になると、雨脚が衰えてきた。空も少しずつ明るくなってきたというタイミングで、本日最初の魚らしい魚信あり。引きに重量感がないのでアマダイではないと分かっていたが、今日は魚に一度も触らず終了かもなんてことを考えていたので、魚の手応えがうれしい。サバだった。続いて今度こそもしかしてな魚信と引き。大きくはないがアマダイ(ポニョでもこの際OK!!)かもと期待したがキダイでがっかり。お次もキダイ。本命ではないが魚信があれば釣っていて楽しいしアマダイへの期待が持てる。
操舵室から聞こえてくる無線からは他船の沖上がりを告げる挨拶が聞こえ始める。なんともならんかと…竿をふわりとしゃくって誘ったと同時に魚がオキアミを咥えた感触。慌てずに竿を少しおくって一呼吸置いてから竿を持ち上げると掛かった。ときどき激しく暴れて竿を引き込むアマダイらしい引き。30センチちょうどの本命とやっとご対面。このポイントがアマダイの巣だったようで船中ポツポツアマダイが上がりだす。キダイを釣りつつもう一度アマダイ?な魚信あり。アワセると1匹目より重量感があったが巻き上げ中は意外と大人しかった。35センチのアマダイを追加して、我慢がなんとか報われた。
著者: へた釣り