先週落とした偏光グラスを受け取りに2週連続で京急大津・いなの丸から午前アジへ。予報を見比べて日曜は凪のはずだったのに予期せぬ時化。猿アジのご機嫌は最悪な上に潮速く60号のビシは吹きあがってしまいタナ呆けで大苦戦。なにかの間違いで釣れたクロダイで帳尻だけは…。
吹いても5メートル以下のつもりでいたのに、朝家を出ると、嘘でしょというレベルで風が吹いている。予報が少し遅れてるのかなとあまり気にせずに京急大津を目指すが、電車内で見たSNSで不吉な文字列を目にする。「浅居」…関東地方で釣りが中止になるレベルの時化を意味する暗号のようなものである。慌てて風波の予報を確認するとかなり荒れる予報に変わっていた。中止の連絡はないので船宿を目指す。船上に人の姿が確認できたので、出船はしそう。受付で偏光グラスを無事受け取って本日のミッション1は完了。
凪のつもりで釣行した人多数で午前アジ船はほぼ満船での出港となる。いなの丸は前日の電話で釣り座を確保できるので左舷舳。自分のコマセで勝負できるので好きな席だが、時化となると話が変わってくる。船首が波に突っ込んで海水が船内に入ってくるのを見たのは人生2回目だった。こんなに船が上下して釣りになるのかなと不安になるが、船が止まれば意外となんとかなるものである。なんともならないなら出船中止になっている。猿島沖の水深26メートルで釣り開始。釣りにはなったが釣れるかどうかは別の話。大苦戦する。
釣り方はいつも通り1・1.5・2メートルでコマセをテキパキと巻いて50センチ巻き上げて2.5メートルで待つ。何度かコマセを入れ換えて本日最初の魚信あり。穂先をキュンと小気味よく引き込みオモリ負荷~60号のLTアジ専用竿で釣趣をアップさせる作戦は成功した。これで魚信が続けばいうことなしなのだが、短竿の宿命で船の上下で仕掛けが海中で遊んでしまっているのかなかなか魚信をだせず苦戦。頑張ってコマセを巻くとたまに魚信が出て、ごくたまに針掛かりする。このポイントは釣れれば25センチ近いことが多かったが3匹しか釣れなかった。ここまでの最大サイズはコノシロだった。
風が少し収まってきたところでポイント移動。深いポイントを攻めたがパッとせず、沖のポイントへ。潮がかなり速く、60号のオモリでは船長が船を動かすとビシが吹きあがってしまっている。ラインが鋭角に入ってしまう時間帯が長く、タナで待つのを諦める。底を1メートル切って30センチ刻みでコマセをちょっとずつ撒くマシンガンコマセに。ビシが吹きあがるのを嫌って低めのタナからコマセを撒いたせいでカサゴがよく混ざるようになったが3匹しか釣れなかった前半戦よりはいくらかペースアップした。でも…ツ抜けは遠い感じ。
久しぶりのアジ大惨敗で終わりかな~と諦めかけているとなんだか重量感のある魚信あり。最初重いだけで引かなかったのでフグでも掛けたかなと巻いていると急に竿をのされてドラグが滑ってラインを引き出される。ハリスは1.5号なので無理はできない。強く引いたら竿を送ってドラグ効かせて弱らせる。3回ほどラインを出されると竿の弾力でいなせるようになってきた。ドラグを滑らせながらゆっくり巻いてくる。海面に現れたのはお腹でっぷりの乗っ込みクロダイだった。来週食べる魚の確保になんとか成功。アジは8匹だった。
著者: へた釣り