「へたさん来たら釣れないね」の法則というか呪いから今日も脱却できなかった。最近、サバが大人しくツ抜けを狙えそうな雰囲気の初島沖のカイワリに宇佐美・治久丸から。へた釣りが行くとなぜかサバが大挙して押し寄せて…魚信の9割以上はサバ。カイワリはなんとか3匹だけゲットする。
治久丸は好調でもへた釣りのカイワリ釣りは最近絶不調である。直近2戦は1匹→0匹とかなり寂しいことになっている。シャクってもシャクってもサバにやられ続けて打つ手なしなことが続く。最近の釣果報告でサバが大人しいと知る。サバの邪魔さえなければ…なんとかなる? 前回ボウズをやらかしているので「1匹釣れたら勝利宣言」と実に謙虚というか弱気な姿勢で臨むことに。港で午前船の釣り人から「サバかなりうるさいですよ」と聞いて…やっぱり俺が来た日はあかんのか~っと。
ポイントはいつもと同じ初島沖95メートルくらい。仕掛け長の3メートル底を切って、船長の指示ダナである8メートルまでを50センチ刻みでシャクって探る。珍しく上潮が速くなくラインがまっすぐ落ちていく。こんな釣りやすい初島沖は久々な気がする。キビキビと強く鋭くシャクリだしたが…なにもウィリーに触れてこない。釣りやすいけど魚はやる気全くなし? タナを3往復したらコマセを詰め替えるために仕掛け回収を何度か繰り返す。本日最初の魚は巻き上げ中に食ってきた。その名を口に出すのも憚られる黒いダイヤの原石なアレ。記念撮影だけさせてもらってリリース。
船長いわくいい反応は出ているそうだが、オキアミがそのまま返ってくる流しが続く。サバがいない分じっくり攻められるがなかなか厳しい。できることは休まずシャクることだけ。5シャクリめだから底から5.5メートルで本日最初のウィリーらしい魚信あり。なかなか食い込まないのでサバでもいいやとしばらく待って食い込ませた。サバっぽくもありカイワリな気もする紛らわしい引きだがサバだと周りに迷惑なので電動で巻き上げると20センチを少し超えるカイワリ。続く投入でも今度は7シャクリめで魚信あり。25センチ級のカイワリ。2匹とも一番ビシに近いピンクのウィリーに食ってきた。オキアミにではなくウィリーに食ってきたので今日はいい日かもとすっかり気をよくしたのだが……。
カイワリを2匹釣った直後から始まってしまった。ここまで大人しくしてくれていたサバが大挙して船下に押し寄せてきたようで、ここから先釣れども釣れどもサバばかり。オキアミに食ってくることが多かったのでオキアミなしの仕掛けに換えたがオキアミがあればオキアミに食うがなければウィリーに食ってくるみたい。サバは速いシャクリで針掛かりを回避できるが、ここまで釣った2匹のカイワリは魚信があってから食い込ませるのに少し間が必要だったのが悩ましい。サバと戯れ続けることになる。サバ以外の魚はイナダが1匹混じっただけ。
サバ禍になす術なく時間だけが経っていく。日が傾き始め海中が暗くなればサバがいくらかは大人しくなるかもと期待したが、サバは最後まで元気に邪魔をしてくれた。残り1時間のアナウンスがある。このまま2匹で終わりかなと少し諦めムードでシャクっていると5シャクリめでサバとは違う魚信あり。針掛かりすると意外なほど重量感ありでドラグが少し滑る。手巻きで巻いてくると上からチダイ・カイワリ・チダイの一荷。夕マヅメでチャンス?と期待したがその後は魚信なしで終了。
著者: へた釣り