今季終了!!と言ってたくせに釣りの神様の啓示によって、オニカサゴ延長戦を戦うことに。前夜のWBC2Rの台湾戦のように…粘って粘って最後に笑う。そんな展開を期待したのだが、とうとう鬼退治3連敗で予選敗退決定となった。ヘコんでるかというと……あらら? アラ!?で久々にどや顔だっ!!
沖のウィリーがまさかの休船で釣り物が決められず悩むことに。予定が狂うと途端に優柔不断になる。昨夜、帰宅しても釣り物を決められず、とうとうおみくじで決めようということに。竿を立ててある場所から適当に1本掴んでその竿で釣れる釣り物にしちゃえ! 何を釣ろうかな釣りの神様の言うとおり。掴んだ竿は……ビシ竿。フィルダー アジ 175という5:5調子の竿だった。錘負荷は150号までなので、「オニカサゴをこれで釣れってことだな」(←素直にビシアジをやる気は全くないw)と都合よく解釈して、羽田・かみやのオニカサゴ船を慌てて予約。
オニカサゴは東京湾の初釣りでいい目に遭ってから2連敗中。竿のせいにしたり、仕掛けのせいにしたり、餌のせいにしたりしてきたが、腕のせいで釣れないことは薄々気づいている。でもまぁ、今日は神様が釣らせてくれるって言ってるからと、羽田から1時間半ほど走って剣崎沖へ。竿を釣りの神様に選んでもらい、仕掛けと餌は臭いオレンジのヒラヒラ妄想を基にアピール度なら誰にも負けないようにいろいろ手間とお金をかけた。これなら釣れるはず…釣れてくれ……釣れろよ!と祈るような想いで仕掛けを海中へ。
一流し目……卦もなし。二流し目……船長が運転席を離れた気配がしたので右舷で釣れた?(へた釣りの釣り座は左舷胴)。左舷の艫で電動リールをゆっくり巻き上げる音が聞こえる。竿がときどき大きく引きこまれているので良型のオニカサゴっぽい。海面に姿を現したのは、なんと48センチの特大オニカサゴ。こうなるとどうしてへた釣りの竿にはオニカサゴの魚信がないのか、悩みに悩んで焦れまくる。魚信はあるのだが餌を一口で飲み込めない小魚が突くような魚信のみ。ガツガッって感じのオニカサゴの魚信は遠いまま時間が経っていく。この魚ってへた釣りとの相性がよっぽど悪いんじゃないかと思うほかなくなるほどに、何も起きない。
何も起こらないまま釣り開始から2時間が経とうとしていた。プルルという小さな魚信に聞き上げていると、何かが掛かった。魚信からオニカサゴではないのは分かるのだが……巻き上げ始めると重いし意外と引く。船長に「ドンコでしょ」とからかわれつつ巻き上げ続けると、「引くね…何かな?」とタモの用意をしてくれる。水面に現れたのは……赤くないけどそれなりに大きな黒銀色のシルエット。タモを入れながら「アラ!」と船長が教えてくれる。へた釣りは、あらら? アラ!? とテンション低目。高級魚だという認識はあるのだが……シルエットが赤くなくてガッカリ気分の方が大きい。長さを計ってみると45センチあった。
その後も小さな魚信は何度かあっただけで、沖上がり。オニカサゴは1匹だけ釣れたのだが…18センチのリリースサイズのみ。ほかにユメカサゴが2匹だけ。3連敗にちょっぴり意気消沈しつつ船長に「何が悪いんですかねぇ?」と聞くと「席が悪い。今日は1日中右舷有利ですよ」。腕が悪いせいにはできないので席のせいってことにしてもらえる。帰港中、Facebookに「最後まで頑張った! でも僕は持ってない男なので、鬼退治失敗!!」と書きこむとシーバス師匠より「アラ釣ったんですか!ある意味そっちのが持ってる気がしますが(≧∇≦)」との返信。心優しい師匠である。9人中2人しかいない本命ボウズに本当はヘコんでるのだが、師匠の優しさに応えて、本日はあらら? アラ!?のテンションを水増ししてどや顔写真でブログを更新!!
著者: へた釣り