伊豆での初釣りは毎年、宇佐美・治久丸でのカイワリ釣り。今年は釣運抜群で勢いありという滑り出しにはなっていない。刺し盛り不動のセンター魚のカイワリ3日分くらいをばっちり釣って、今年も腕はなくてもなんとかなるという弾みをつけたいところだ。3日分どころか19匹も釣れたのだが…。
▼声も出演版
いつもの電車で宇佐美駅を目指す。遅延もなく順調に乗り継ぐことができて、海を臨む東屋で駅前の弁当屋(お土産屋?)で買ったお弁当をいただく。すごく美味しいわけではないが宇佐美プチ遠征のお楽しみの1つだ。正月休み明けなので電車は空いているものと思い込んでいたが思ったよりも混んでおり、宇佐美の海岸にも観光に来たと思われるグループがちらほらいた。腹ごしらえを済ませ、港に到着するとなぜか深場の勇者様が現れた。昨年末に午前午後通しで60匹以上カイワリを釣っていたはずなのだが……まだ、カイワリいるのかな? 先週の白間津シマアジに続いて、右舷で並んで釣ることに。
ポイントはいつも通りの初島沖水深95メートル前後。底を仕掛けの長さ分3メートル切ってから50センチ刻みで10~12回シャクって、8~9メートルまでを探る。潮が澄んでいるという情報だったので、魚信は少なめかもとは覚悟していたが、シャクれどもシャクれどもなにも触ってこない時間帯が続く。序盤唯一釣れたのがサバフグ。そのサバフグすらもうるさいと感じるほどにはいない感じだ。船長からは「反応はある」というアナウンスはあるが、魚はいるのにウィリーだけでなくオキアミもいじられないというシャクれども地獄が始まった。
コマセの調整に苦戦した。こうすればタナを3往復してコマセが少し残るというビシの設定があるのだが、かなり絞り気味のいつもの設定ではコマセがほとんど出ずに戻ってくる。底の潮が全く動いていない証拠だ。こういうときは魚が口を使ってくれない。コマセの加減をやや開き気味にしてシャクリ続けるが中盤であった唯一の魚信はただ重いだけでカイワリの小気味よさが全くない変な引きだった。重量感だけはあるのでなんだろうと海面に姿を見るまでは楽しめたが、なんとサメ。5シャクリめだから底から5.5メートルで食ってきた。初島沖でサメを釣ったの初めてかも。底潮が動いてないだけでなく暗い?
カイワリ釣りでできることは飽きずに休まず我慢強くシャクリ続けることしかない。それが唯一のコツだと信じているので、頑張ってシャクる。全く魚が触れてくる予感がしないのにシャクリ続けていると、脳がありもしない報酬をでっちあげて多幸感が訪れる。シャクリハイである。こうなると何も考えないでシャクリ続けることができる。15時を過ぎ、夕マヅメに突入するとやっと始まった。2シャクリめで本日最初のカイワリらしい魚信。追い食いなしのシングルでオキアミに食ってきた。しばらく間が空くがお次は追い食いにも成功しダブル。さらにシングル、シングルで5匹。3日分のお刺身は確保して大惨敗だけは免れる。
残り1時間を切ったあたりでゴールデンタイムに突入する。それまでツ抜けはなんとか狙えるかな?というペースだったのが、急にスイッチが入った。まずはカイワリ4匹+チダイで針数パーフェクト1回。お次はカイワリ5匹のパーフェクト。まだ終わらずにもう1回、カイワリ5匹のパーフェクト。3投入でカイワリ14匹+チダイ1匹。でもって、そんな様子は全部ビデオには撮れていなかった。釣りは調子いいのに、カメラの調子が悪すぎる。ゴールデンタイムは手返しを少しでも早くしたいのでカメラの面倒をみられていないせいでもあるけど……。
著者: へた釣り