釣りながら釣行記のタイトルを考えていることがよくある。時に船宿に怒られるので絶対に公表できないような酷いタイトルを思いついたりもする。本日の全17投中12投目までの仮タイトルは「ゴミカサゴしか釣れねぇよ!」だった。12投目で来たのよ~、相模湾での自己最大のオニカサゴがっ!!
▼声も出演版
ハタ狙いのライト根魚五目から転進して三崎港・えいあん丸のオニカサゴへ。オニカサゴはえいあん丸の看板の釣り物で、常連さんは名人ぞろい。あの手この手を繰り出してくる名人さんと船下の魚を奪い合っても勝ち目がないと思い知って、アカムツやアカハタではお邪魔するけどオニカサゴには乗らなくなっていた。明日はえいあん丸の名人さんたちが集うオニカサゴ釣り大会。その前日ということもあってか3人での出船となった。それでも船下の魚の取り合いでは全く歯が立たず、1匹しか釣れずにスソ。でも、その1匹が40センチ・1.3キロの相模湾での自己最大のオニカサゴだったから、行ってよかった~♪
城ヶ島沖の水深100メートルくらいから釣り開始。いつものことだが、城ヶ島沖は潮が速くラインがまっすぐ立つことはほぼない。根掛かりが怖いがオモリが着底したら糸ふけだけ取ってオモリに続いてエサが海底に落ちるまで10秒くらい我慢する。オモリを50センチから1メートルほど切って仕掛けを張ったら再度オモリを着底させてエサを落とす。ときどき周りにいるオニカサゴにエサを見つけてもらえるように頭上まで竿を持ち上げてアピール。という釣り方をしたいのだが、とにかく潮が速すぎて底を切ったら仕掛けが吹き上がってしまいオニカサゴが食ってくるタナをキープできない。30センチから50センチだけ持ち上げたらすぐに再着底させ小刻みな誘いを繰り返すしか手がない。
魚信を全く出せない。唯一釣れた魚はいつの間にか掛かっていた手のひらサイズのユメカサゴだけ。艫の名人は「フグがうるさくすぐに針がなくなる」と言っていた。舳の名人も「小さな魚信はあるけど針掛かりしない」とこぼしていた。フグや小魚の魚信すらないのだからへた釣りの誘いはアピール不足? でも、大きく誘うと3メートル以上オモリが海底から離れてしまう。アピールしながらタナもキープする方法が思いつかない。5投目でやっと迫力不足ながらも察知できる魚信がありアヤメカサゴ。またも長い沈黙ののち10投目でヒメ。で、思いついたのが「オニカサゴ釣りなのにゴミカサゴしか釣れねぇよ!」なる酷い仮タイトル。ここまで上手くいかないと自分に悪態の1つもつきたくなる。
腕はよくないし釣運も最近あまり…という感じなので今日もダメかな? 潮が速いため竿の操作は結構いい筋トレにはなる。できることは休まずに誘うことだけなので底からオモリが大きく離れないことを意識して誘っていると、オモリを底から少し離すと同時にゴツッという手応え。食い込ませるために少し竿を送ってオニカサゴの口の中にエサと針を入れてからエイヤッと竿を持ち上げる。リールを巻きながら竿を下げてしっかり針掛かりさせるための追いアワセを入れてから巻き始める。ときどきドラグが滑って電動リールがうなりをあげる重量感。35センチ以下ってことは絶対にない。海面に姿を現したのは40センチ級のオニカサゴ。沖上がり後に計測してもらうと1.3キロだった。ステッカーをいただく。
1匹釣れたからといって魚信が続きはしなかった。終盤はサメがとにかく元気になってしまい、ラスト3投はサメ、アヤメカサゴとハリス切れ(たぶんサメ)、最後までサメ。最初の1匹は魚信に飢えていたのでサメでもやり取りできるのが楽しかった。もしかするとアラかもなんて期待もしていた。二度目、三度目となるとサメの引きだと分かってしまっているので、ちっともうれしくない。仕掛けも高確率でダメになる。というわけで本日の釣果はオニカサゴ1匹+アヤメカサゴ2匹+ユメカサゴ1匹。オニカサゴはお鍋で、ほかのカサゴは唐揚げでいただく予定。
著者: へた釣り