理由は分からないけど釣れない、そういう魚との相性の良し悪しあると思う。へた釣りの場合、宇佐美沖のアマダイにはとことん嫌われている。東京湾や相模湾でのアマダイ釣りと同じようにやっているつもりなのに…5連続でボウズ。凹んだへた釣りを相思相愛のカイワリが慰めてくれたよ♥
▼声も出演版
人生初のシロアマダイに夢を馳せ、宇佐美・治久丸のアマダイ→カイワリリレーへ。身に水っぽさがなくアマダイとは別物の美味しさと聞き、是非釣って食ってみたいとこれまで4回シロアマダイも狙えるアマダイ釣りに挑戦しているが、魚信すら出せていない。少し前まで関東では幻の魚と言われていたシロアマダイである。一筋縄で行くとは思っていないが、釣友の報告を聞いていると、へた釣りの竿にもそろそろ来てもいいころではと期待したくなる。幻だったのは少し前までのこと、釣りの対象魚として狙って釣れる魚になっているはずなのだが……伊豆のアマダイにすごく嫌われていることを忘れてた。
まずは水深35メートルくらいのポイントからスタート。シロアマダイはこれくらいの水深で釣れる物に良型が多いと聞くので、気合を入れて仕掛けを投入する。オモリが着底したらゆっくりと竿を持ち上げて、80センチ間隔の3本針に付けたオキアミをアマダイの捕食層に通す。捕食可能な距離をエサが通れば、食いついてくる魚というイメージなのだが、なにも起きない。オキアミは3粒とも全く姿を変えずに戻ってくる。攻める水深が少しずつ深くなっていく。何カ所目かのポイントで針を3つとも取られて、フグだけど魚はいるということが分かった。
水深は50メートルになり、60メートルになり。シロアマダイだけでなくアマダイも混じるはずの水深になっても、全く魚信がなかった。アマダイ釣りとは違いシロアマダイ釣りはゲストの魚信が少ない痺れる釣りだとは認識していたが、それでもイトヨリダイだったりアオハタだったりがときどき遊んでくれるはず。ところがである。15時まで頑張ってはみたものの、魚の気配は2回感じられただけで、いずれもアマダイのそれではなかった。船中シロアマダイはかわいいサイズのが1匹上がっただけでシロアマダイチャレンジはまたも魚信すらなしで終了。
15時に初島沖の水深95メートルのポイントに移動してカイワリ狙いになった。船長の指示ダナは「底から8メートル…10メートルくらいまでやってもいいかな?」だった。魚がいる可能性があるタナは上から下まで探るのが好きなので、仕掛けの長さ分3メートル底を切ったら50センチ刻みで14回シャクって誘う。ここでも1時間ほど魚信なしで唯一釣れたのが赤い小魚だけ。16時になり太陽が雲に隠れるといきなりスイッチが入った。シャクった穂先が戻ってこず海面に突き刺さる絶対にカイワリな魚信。いきなりトリプルでクーラー空っぽだけは回避。お次はシングル、カイワリは元気。
癒しの入れパクタイムが始まった。底を切って仕掛けが馴染むのを待っているうちにもう食ってきている。こうなるといかに針数付けるかが勝負で、短い枝スのウィリー仕掛けはこの勝負には強い。ゆっくりとタナの上限まで巻いてくると追い食いが発生し、重量感がとんでもないことになってくる。時間があまりないし良型が混じった感触はなかったので電動で巻き上げると、針数パーフェクト。お次はなぜか追い食いせずでシングルだったがこれでツ抜け達成。さらにトリプル、サバのせいで海面バラシ発生しシングルで、カイワリ14匹。3日分のお刺身には十分♪ アマダイに猛烈に嫌われて荒んだ心を愛しのカイワリが慰めてくれた。
著者: へた釣り