2024年は釣運抜群で「今年の漢字は昇」なんてイキったことを書いた翌々日にこれである。良型(深場の勇者様予想では2キロ超)シマアジと思しき魚信があり、針掛かりもした。竿が胴までひん曲がる。止めたと勘違いして巻き始めた瞬間に突っ込まれてハリス切れ。運はあっても腕はない。
▼声も出演版
年に一度の白間津シマアジチャレンジに海正丸から。深夜に勇者様に迎えにきていただいて房総半島の南端を目指す。連日好釣果が続いており「今日こそは絶対に釣ってくださいよ」と発破をかけられるが、もちろん釣る気マンマンではある。勇者様の予告通り、船中1.5キロ超えの良型シマアジが4,5匹釣れたのに……へた釣りのシマアジ8戦目は、またも本命ボウズで、撃チ~ン。シマアジは心底俺のことが嫌いに違いない。俺はまだ見ぬ君が大好きなんだけど……。
日が昇りきる前に港を離れ、テトラポット近くのいつものポイントへ。船長からの指示ダナは「海面から14メートルから探って」だった。ビシを指示ダナで止めてそこから50センチ刻みでシャクっては5秒待ちを繰り返す。エサ取りのショウサイフグやキタマクラが相当うるさいということだったのでエサを取られるなら待ち時間を短くしていくつもりだった。情報通りエサがすぐになくなる。3メートルの仕掛けがなじむのを待つともうエサがなくなっているという状況に苦戦。待ち時間をほぼなしにしてもエサが戻ってこないのだからお手上げである。
朝一のチャンスタイムは開始してすぐに訪れた。勇者様の竿が勢いよく曲がる。ドラグが引き出される音がする。そろそろ姿が見えるかな?というところまで寄せたがバレた。でも、ここからが凄かった。次投でもすぐに良型シマアジの魚信があり。今度は慎重にやり取りして1.8キロのシマアジをゲットする。さらにその次の投入でもすぐにシマアジの魚信があった。残念ながら口切れバラシだったが、瞬く間に3連続でシマアジの魚信あり。そのすぐ横でな~んにも起きないのであるからなんでぇ????
シマアジの時合は短い。勇者様も3連続魚信以降は沈黙し、エサ取りにエサを進呈し続けるだけの時間帯に。今日も厳しいかもという嫌な予感がし始めると、嬉しいゲストが釣れた。コマセがなくなり回収しようと巻き始めると、急に竿に重みが乗る。ビシを海面まで巻き上げると円を描くように暴れ出す。食ってきたタナが極端に浅かったのでソウダガツオかな?と思っていたが、胸鰭の下に黒い点が1つ。全身トロと言われることもあるスマだった。2年前に小型の物を食べてあまりの美味さに驚いた魚なのでシマアジがダメでもスマがいればと裏本命に設定していた。釣れたらすぐに血抜きして脳天〆してもらってお土産は確保♪
その後もエサ取りとの戦いが続くがタイミングが合うと、エサ取りより先にイサキが食ってきてくれるようになった。25センチ級のイサキがポツポツ釣れる。魚信に飢えていたのでイサキでもと楽しくシャクっていると、シャクった直後に竿がひん曲がる。竿の弾力を活かして止めたと勘違いしてリールを巻き始めたのと良型シマアジが反転したのがほぼ同時だった。ふっと重みが消える。枝スが切れていた。チモトが解けたという感じではなくフロロ6号が強度の限界を超えてパツンと切れていた。引っ張り合いをせずに竿を送らないとダメだったみたい。でも、まぁ人生初の良型シマアジの魚信は出せたので一歩前進? その後もポツポツとイサキを追加して沖上がり。
著者: へた釣り