どのサイズ以上の釣魚をキープするかは釣り人に委ねられていることが多い中、オニカサゴに関しては25センチ以上だけをキープルールが厳格に守られていてビックリした。羽田・かみやでは、どうかな?というサイズが釣れたら自主的に計測して、キープするかどうかを判断していた。
オニカサゴは成長の遅い魚のようで、40センチ(1キロ級)に育つまでに10年くらいかかるらしい。生息数自体多くなく、さらに放流などが行われているわけではないので、小型のものを釣りすぎると……いなくなっちゃうわけだ。水圧の変化に強く海面まで巻き上げてもリリースすればちゃんと生きて海に帰って行ってくれる。
東京湾で初めてのオニカサゴ釣りに挑戦したのだが、リリースサイズは結構釣れていた(←へた釣りを除く)し、すぐにリリースされていた。25センチあるかなぁ~というサイズが釣れたときは、船に置いてある物差しでちゃんと計測してからキープするかどうか判断していた。オニカサゴって口と尾びれには毒がないので、計測するのに便利だったり。
乗船者全員がキープルールを説明されるまでもなく認識していて、ちゃんと守られているという釣りは初めてだったのでビックリした。できれば景気のよい数字を書きたいはずの釣果報告だって、「25センチ以上は何匹でしたか?」と聞きに来ていた。25センチ以下のオニカサゴは釣ったうちに入らないという姿勢が貫かれているみたいだ。20センチもあれば十分お刺身にできるのにとさもしいことを考えていた食い意地の張った自分が少し恥ずかしい。
著者: へた釣り