「45センチ超の熟アマダイでオギャりたい!!」という実にわけの分からない目標を掲げて、羽田・かみやから2025年のアマダイ2戦目。船の故障で出戻ることになった桟橋でマハゼに慰めてもらい、2時間半遅れでたどり着いた保田沖では41センチのアラフォーアマダイに癒してもらえた。
たんぱく質の摂取制限中のため、あまりたくさんは釣れないだろうという理由で9月に開幕させた2025年のアマダイ。初戦は4匹釣れたものの、最大が35センチと少し物足りなかった。名人さんたちは「型は選べないから」とおっしゃるが、そう言った名人さんたちに限って必ずデカいのを釣っている気がするんだけど…気のせい? 小さいのを釣らないように針を少し大きくしてみたり、大粒のオキアミだけを選んで持っていたりと、良型率が少しでも上がるように工夫をしているが、成果は上がっていない。もしかすると本当に型は選べない? 名人さんは数釣っているから良型も混じるだけ?
顏だけ怖い船長のとっておきの良型ポイントに向かう予定で、定刻通り7時に桟橋を離れた。右舷は7人でへた釣りは前から3番目。釣りと撮影の準備を終えのんびりしていると、多摩川を出る前に船が急に止まる。「ベルトが切れた」とのこと。船長のベルトが切れてズボンがずり落ちるので直しているのかなとアホなことを考えたが、切れたのは舵を切るためのベルトだったようで、桟橋に戻って修理することに。前方の船室後ろの床を持ち上げるとエンジンルームが現れる。船のエンジンを初めて見た。思っていたより大きい。淳ちゃん船長が修理を始めるが直らず、修理の専門の人が到着してようやく直った。要した時間2時間半。
桟橋での2時間半何をしていたかというと、最初は異次元O塚名人たちがのべ竿でハゼ釣りをしたのを眺めていた。竿先にプルプル魚信がでているのになかなか掛からないのを見て笑っていると、「やってみる?」と竿を渡される。ハゼ釣りはマゴチの餌釣りでしかやったことがないが難しかったという印象はない。バンバン釣れる気でいた。底をトントン小突くとすぐに魚信は出るものの…ま~ったく掛からない。ノルマとして課せられた3匹を釣るのにずいぶん時間がかかった。みんなで交代しながらハゼ釣りを楽しむ。竿を持てばハゼ相手でも全員楽しそうに釣っていた。10匹ほど天ぷら用にお持ち帰り。
仕切り直して9時30分ごろに再度保田沖を目指して出発する。ポイントに着いたのは11時少し前。沖上がりは14時なので短期勝負だ。水深60メートルで釣り開始となる。右隣の名人が1投目でいきなり41センチのアラフォーアマダイを釣り上げる。へた釣りはなかなか魚信を出せずに苦戦している上に、桟橋での船の修理中、炎天下にカメラを放置してしまったので熱暴走気味でカメラの調子までよろしくない。5投目でようやくコッとはっきり手元に伝わってくる魚信。慌てずに竿を送って食い込ませてからアワセると竿に重みが乗る。アマダイにしては暴れすぎなので他の魚を疑ったが、海面下にピンク色の魚影。今季初のアラフォーアマダイで船長計測で41センチだった。
水深60メートル前後の型狙いのポイントでは魚信が続かず水深100メートルのポイントへ移動する。手堅く型を見られるポイントなんだそうで、20センチくらいの小型アマダイが周りで釣れ始める。へた釣りはというとゲストと思しき魚信はときどきあるのだがハゼ同様ちっとも掛からない。掛からない魚は掛けても仕方がない魚と、考えて針を1回り大きくしているのだが、釣り人の本能で魚信があるのに掛からないとイーーーーっとなる。水深100メートルのポイントでは一度だけ、まともな魚信があった。30センチちょうどくらいのアマダイを追加できた。お持ち帰りはアマダイ2匹とマハゼと2000円割引券。アラフォーアマダイは酒蒸しに、アラサーアマダイはハゼと一緒に天ぷらにする。
著者: へた釣り