不摂生しているかというと、不摂生している自覚はある。特にこの2週間、前日が休肝日になる釣りに行けず、飲みすぎた。そのせいで痛風が再発してしまう。揺れる船上で踏ん張ると足に激痛が走り泣きたくなる。風に加えて雨まで降りしきり心と体を削っていく。それでもクロムツ8匹釣れた♪
▼声も出演版
クロムツの食べ方で最高なのはなんといっても「むつちり」と呼ばれるムツのお鍋と知って以来、何度か釣行を企画したが時化たり、船が故障したりで流れてしまった。そろそろお鍋の季節でもなくなったし、むつちりは秋までオアズケかな?と半ば諦めていたところ…。羽田・かみやでクロムツ狙いのLT深場五目が出船すると知り、むつちりチャレンジに挑むことに。雨が降り、風も10メートル近く吹きそうとあまり条件はよくないのは知っていた。おまけに最高気温10度と真冬の寒さ。普通なら釣行回避するところだが、むつちり食べたさになんとかなるさと予約を入れる。なんとかなるはずだったが、朝起きると左足に違和感。階段を降りようとすると激痛が走り、壁に体重を預けてゆっくりとしか降りられない。
予約13名で片舷6人か7人。オマツリを減らすためにできれば6人の方に入りたかったが、電車釣行&送迎バス利用なので席は選べない。右舷の舳から2番目が空いていたので、そこに座ることに。マグネットを固定したり、枝スを結んで仕掛けを完成させたりとLT深場五目は準備に時間がかかる。準備し終わる前に淳ちゃん船長がやってきて「荒れるから船室に入ってね」と促される。釣り始める前から海水を被ると釣りにならないので準備は途中で諦めて船室へ。ポイントは保田沖の220メートルくらいからだった。投入の合図があってもまだ枝スを結んでいたのだから完全に出遅れた。舳の名人が1投目からクロムツをゲット。慌てて仕掛けを入れたへた釣りにも竿先ガコッな魚信がすぐにあり本命ボウズ解除&むつちりチャレンジ成功♪
空が暗く海中も暗いせいかクロムツの活性は悪くない。オモリが着底したら5~8メートルほど底を切って、枝スの長さを意識して70センチくらい刻みでストンストンと落として誘う。親子サルカンを要に枝スを扇状に動かす。クロムツはエサが海底と水平に近い状態になったときに下から食いついてくる(と信じている)。もっと食いダナを意識して誘った方が効率がよいと言われることもあるが、うまく行くことが多いので馬鹿の一つ覚えのこの誘い方でクロムツは釣る。2投目でも魚信あり。3投目は魚信あれど掛からずでエサを取られる。4投目でも竿先ガコッな魚信が出てクロムツが釣れた。開始4投で3匹。絶好調である。
これだけ活性がよいのだからダブルや3本針にパーフェクトだって狙えそうなもんだが、なぜか追い食いは発生してくれない。1匹掛ったらタナを少しだけずらして追い食いに期待するも1匹針掛かりしたら周りのクロムツは危険を察知して逃げてしまっている?というほどに追い食いはない。あまり粘るとバレてしまうことがあるし、オマツリの原因にもなるので深追いせずに巻き上げることに。一度だけ警戒心が薄いいい群れに当たったようでダブルになった。10時くらいの時点でクロムツ6匹。これはツ抜けいけちゃうかもなんて分不相応なことを考えると、釣りの神様に嫌われてしまった。
10時過ぎから急に雨風が強くなり始める。最初の頃の雨くらいならとレインウェアを着ていなかったため雨水の侵入を許してしまい、体が冷え始める。気温10度である。服が濡れると体に震えがくるほどに寒い。風まで10メートル吹きだし、船の上下で魚信を取れなかったり、魚信は分かっても掛け損ねることが増え始める。船の揺れに合わせて竿を操作するなんて芸当は持ち合わせていない。努力しようにもこの寒さの中頑張る気力が湧かない。それに加えての痛風である。船が揺れて左足に負荷がかかると、悲鳴はあげないまでも眉をしかめるほどの痛さに襲われる。10時以降は大失速し、追加できたのは2匹だけ。オマツリで仕掛けをロストしてしまったので30分ほど早く自主納竿して船室に逃げ込んだ。
著者: へた釣り