釣り納めはお正月に食べるお雑煮にお餅の代わりに入れるアマダイを釣りに、三崎港・えいあん丸から出撃。今季はアマダイを2戦して2戦とも本命ボウズをくらっており、ポニョ呼ばわりされないサイズを1匹は釣るという実に謙虚というか弱気な目標を掲げて2024年の釣りの締めくくりに。
▼声も出演版
三浦海岸駅からの送迎を利用してうらりマルシェ近くの船着き場を目指すのだが、年の瀬の三崎港は三崎まぐろや三浦野菜を買いに来る人たちで朝7時なのに道路が大混雑。臨時に開設された駐車場まで満車になりかけているのを見て驚いた。東京の人が年越し準備といえばと、上野のアメ横に行くのと同じ感覚で神奈川の人は三崎に行くのかな? といってもへた釣りの場合、船宿の送迎利用なのでどれだけ渋滞しても遅刻はしない。
若船長の操船で城ヶ島沖水深60メートルから釣り開始となる。この水深だと憧れのシロアマダイも釣れるはずなので、気合を入れて誘うけど誘いすぎない釣りを頑張る。シロアマダイは誘いすぎると良型は食ってこないと教わった。底を取ったらゆっくりと竿を頭上まで持ち上げ、1メートル竿を下げて誘い下げを2回したら、底立ちを取り直す。ゲスト含め魚信なし。回収合図がありポイント移動すると少しずつ水深が深くなる。70メートルのポイントでふわふわと誘ってから誘い下げると明確な魚信あり。巻き上げ中に暴れすぎるのでソコイトヨリかもと疑ったが、30センチに少し足りない本命アマダイ。
開始して4個所めのポイントでポニョ呼ばわりされないサイズを1匹釣るという目標は達成して気が楽になる。プレッシャーから解放されると調子よく魚信が続くこともあるが…この日は波に乗れず長い沈黙。キダイやトラギスなどの定番ゲストの魚信すらほとんどだせない。頑張って誘うのではなく、誘いすぎないように頑張る釣りを続ける。水深85メートルのポイントで本日2回目のアマダイかもな魚信。底を取り直してからゆっくり竿を持ち上げると魚が掛かった。残念ながら良型の重量感はない。1匹目より少しサイズダウンしたが本命のアマダイだった。
誘いが合ってないのか魚信は続かない。周りの名人さんたちの竿の動きを観察して修正点はないものかと探ったが、ふわふわと誘って待ち長め? トラギスがよく釣れているのでタナは低め? あれこれ試してはみたが埒は明かず。へた釣りよりも明らかにいいペースで釣っている人がいるのに対応策が見いだせずに焦れる。アマダイの魚信は焦れに焦れたあとに訪れる。ゆっくり竿を持ち上げていると根掛かりのような手応え。でもリールは巻ける。電動巻き上げを開始するといきなり引きだした。今日一の重量感で40センチ超は欲張りすぎとしても35センチ級を期待した。前の2匹よりは大きいが30センチをちょっと超えるサイズだった。
沖上がり前にもう一度シロアマダイを期待できる水深のポイントへ。シロアマダイが釣れればうれしいが、裏本命に設定しているイトヨリダイやアオハタでもいいから釣れてくれないかな?とネチネチ誘っていると、水深60メートル以浅でこの日唯一の魚信があった。重量感はないが一応引く。シロアマダイならポニョサイズでもOKと喜々として巻き上げたのだが、海面に現れたのは真っ赤な魚体。クルマダイだった。チカメキントキの近似種なので美味しいかもと一瞬思ったが恐らくもっと大きくなる魚だ。このサイズで食べてはいけない気がする。バケツに放して様子を見るとひっくり返らずに泳いでいたので海にお帰りいただく。この水深で出会えるはずのシロアマダイ、イトヨリダイ、アオハタの攻略は2025年に持ち越し。
著者: へた釣り