どうにもならないことなんて、どうにでもなってイイこと♪ 釣りをやっているとどうにもならないことによくぶちあたる。釣りになんて来なければよかったとは考えない。釣れなければ、そりゃ悔しい。悔しさを貯めていけばいつかイイことがやってくるはずだ。白間津シマアジ…夢の続きは来季に。
▼声も出演版
12月の釣行で人生初の良型シマアジを針掛かりさせることに成功した。竿が強烈にしなり手元まで魚の重量感が伝わる。竿の弾力を活かして止めたと勘違いしリールを巻き始めた途端にシマアジが反転しフロロ6号の枝スが切れた。この間、わずか2秒。この2秒の続きを楽しみたいと、今季2回目の白間津シマアジへ海正丸から。深場の勇者様に深夜に迎えに来ていただいて房総半島の先端を目指す。今回はもってる男、I垣名人も参加。あまり釣況はよく
ないが、3人のうち誰かは魚信るんじゃない?というのが深場の勇者様の予想。右舷舳からへた釣り、深場の勇者様、I垣名人。
日が昇る直前に港を出てテトラ近くのいつものポイントへ。船長からの指示ダナは海面から14メートル。ビシを14メートルまで落として50センチ刻みで10回、5メートル上までをシャクって探る。前回それで魚信は出せたので今回は少しだけ自信を持ってシャクれた。朝一のチャンスタイムは日が昇りきる前、まだ少し薄暗いうちに訪れることが多いが……なにも起きない。タナを2往復したらコマセを詰め替え、シマアジが船下を通るのを待ったが3人とも魚信なし。船中、シマアジが上がった雰囲気はなかった。
エサ取りもあまりうるさい感じではなかったので、シャクったあとのステイ時間を長くしてみたり短くしてみたりとシマアジが口を使ってくれるシャクリのリズムを探したが見つからず。エサ取りにオキアミを取られてしまうこともあったが、エサが残っていることの方が多かったのでチャンスはあったと思うのだが……どうにもならない。この日最初の魚信は、どう考えてもシマアジのそれではない。巻き始めると竿を叩く硬質な引き。20センチくらいのカワハギだった。取りあえずお土産確保でクーラー空だけは回避。
エサ取りの正体はカワハギとショウサイフグだった。次の魚信もどう考えてもシマアジではない。カワハギよりも重量感はあるが、引きは大人しい。25センチくらいのショウサイフグだった。東京湾の湾フグ船で釣ればうれしいサイズだが、ゲストで釣っても全くうれしくない。船宿でおろしてもらえないので持ち帰れない。内臓を食べなければ大丈夫と言われることはあるが、食い意地が張っているせいで死ぬのは嫌なので知識も技術もないのにおろして食おうという気にはならない。ショウサイフグは2匹釣れたが海にお帰りいただく。
ここからがさらになにも起きなかった。指示ダナは14メートルから22メートルとポイントによって変わる。20メートル以深を釣るポイントだとイサキが混じることが多い気がするので、寒イサキでお土産追加と目論んだがイサキはお留守な感じ。一度だけ竿に重みが乗る魚信があったが、針掛かりせず。正体は不明。最後まで諦めずにやればなんとかなると信じているが、なんともならない日があることも知っている。今日はなんともならないことを楽しむしかない日だった。後半唯一釣れた魚がアカエソ。本日はカワハギ刺単品で反省会。
著者: へた釣り