白内障の手術をして物には輪郭があることを思い出した。これまでいろんな物がぼんやりとしか見えていなかった。手術明け第一戦は新山下・広島屋からショートシロギスへ。竿先がはっきり見えるし、キャストした着水点が分かる。見えると釣れるようになる? 自己最多を75匹に更新した。
と、リードは調子よく書いたがここでお詫び。GoPro 8BlackとInsta360 Ace Pro 2の2台体制で釣行動画の撮影を行っているが、猛暑日で凪、直射日光を浴びる環境では、2台ともあっという間に熱暴走してしまった。カメラをしばらく休ませて撮影再開しようとしてもすぐにカメラの電源が落ちてしまう。釣行記で使う写真もビデオから切り出しているので使える写真がほとんどない。久々にシーバス師匠ことたっくん名人と同船。シロギスの名手でもあるたっくん名人の10分の1は釣るのを目標に富津沖の水深10メートルくらいのポイントへ。
胴突き2本針で釣る。軽くキャストしてオモリが着底したら軽く糸ふけだけとってラインを張らずに待つ。魚信を察知できるギリギリのたるませ具合が胴突きでのシロギス釣り最大のコツと教わったがどれくらいたるませるのが正解かは正直よく分かっていない。20秒くらい待ったら竿をエイヤッと頭上まで持ち上げてオモリを底から跳ねさせる。トンッと手元に伝わる再着底の気配があったら再びたるませて待つ。根気よくこれを繰り返す以外に釣り方を知らない。
船長がいいポイントに入れてくれたようで、魚信は多い。へた釣りの場合魚信はあれども掛からないということが多いが、今日に限れば順調に針掛かりしてくれる。いつもは10回魚信って獲れるのは2、3匹のところが、5割くらいは針掛かりしてくれている感じだ。ときどき20センチ超の良型も混じりながら最初の一流しで17匹。家族4人でキス天食べ放題の目安が25匹以上だから、楽勝クリアできちゃいそう。次の流しで12匹釣って、3年ぶりの50匹超えも狙えそうな雰囲気。
オモリを跳ね上げるだけでなく、竿を小刻みにシェイクして少しだけ手前にオモリを移動させるようにすると魚信が出やすくなった。帰港時にたっくん名人に教わった秘伝と照らし合わせるとシェイクするためにラインを少し張って動かしている時間が増えたのがよかったのかな? 基本単発だけどときどきダブルも。良型だ!!とぬか喜びさせてくれるエソがときどき掛かった。たるませて、張って、聞く…聞いている最中に穂先を持って行ってくれるのが気持ちよい。苦手意識しかないシロギス釣りだが、今日に限れば上手くできている気がする。50匹も無事超えた。
これ以上釣っても食べきれないかもという考えが頭をよぎらないでもなかったが、釣れる限りは釣るのが釣り人の性だ。最後まで休まず釣り続けた。60匹を超え、70匹も超えた。自己最多は67匹だったのでこの時点で自己最多を更新成功♪ 最後の流しで5匹追加できて75匹だった。ちなみにたっくん名人は潮尻の不利な釣り座にも関わらず150匹超え。潮先だった左舷舳の名人は200匹を超えたとか……。化け物さんたちと釣果を競おうなんて野心は持ち合わせてしないので、へた釣り的には大大大満足にして、えっへん&ドヤッな釣果である。
著者: へた釣り