11月に入ったから初島沖のカイワリは型狙いから数狙いシーズンに突入すると宣言していたが、一気に切り替わるものではなかった。20センチ級が混じり始めてトリプルも発生したが、良型混じりだと針数コイノボリとはいかない。32センチのデカイワリが釣れて型狙いシーズン継続中かも。
2025年のカイワリ推し活プチ遠征も残すところ2戦。11月になると海水温の低下に伴い浅場に散っていた小型のカイワリが初島沖の水深90メートル前後に集まり始め、一荷で数を稼げるようになるはずだったが、釣りというのはだいたいが思い通りにはならない。小雨模様の中、宇佐美・治久丸を目指す。カイワリは少し空が暗い時の方が釣れる気がするので小雨なら大歓迎だ。妻&子供たちに買ってもらったモンベルの海釣り用防寒防水ウェアのデビュー戦。雨の侵入を許さなかったのは当然として、防寒機能もばっちり。中にフリースを着て行ったが脱ごうか悩むほどに暖かかった。厳寒期でも問題なく使えそう。
初島沖の水深95メートル前後のポイントへ。指示ダナはいつもと同じで底から8メートル。仕掛けの長さ分3メートル底を切って、50センチ刻みで12回から14回シャクって8メートルより少し上までを探る。活性のいい日ならすぐに小気味よりカイワリの引きを味わえるのだが、なかなか魚が触れてこない。船長によれば「潮止まりの時間帯で反応はあるけど食ってこない」状況らしい。最初の魚信は小魚っぽい感じで巻き上げてみるとジャミサバのトリプルで仕掛けがぐちゃぐちゃ。お次はもっと微小の魚信がありカガミダイ。もう一発ジャミサバのトリプルで開始早々仕掛けが2つもぐちゃぐちゃに。

シャクっているのにカイワリ以外の魚が釣れるときはあまり釣果がよろしくないことが多い。今日はダメな日かもと不安を覚えつつシャクっていると、9シャクリ目だから底から7.5メートルでやっとカイワリと思しき魚信。ゆっくり巻き上げていると追い食いをしている手応えがあり、ドラグが滑り始める。トリプル以下ってことはなさそうな重量感。ピンクとオレンジのウィリーとオキアミに食ってきておりトリプル。25センチ級×2+20センチ級だった。追い食い発生の一荷だったので、数釣りシーズンはこうでなくっちゃと大喜びしたのだが……。

カイワリの魚信は続かず再度ジャミサバ地獄に墜ちる。ジャミサバの魚信の出方は分かったので、1匹掛かったら全速で巻き上げて仕掛けがぐちゃぐちゃにならないようにした。3連続でジャミサバを釣ってちょっと凹んでいると、9シャクリ目で魚信を弾いた感触あり。シャクるのを止めて食い込ませると竿先が海面に突き刺さる。ドラグが滑って竿を水平に戻すのに苦労する猛烈な引き。重量感があったので何匹が同時に食ってきたと思っていたら、海面に姿を現したのはデカイワリ。白のウィリーに食っていた。32センチあった。ここからしばらく好調でダブルがあったりもしてまだまだ十分に時間を残してツ抜けにリーチ。

残り時間を考えるとツ抜けは当然として15匹くらいは射程圏内に収めたと思っていた。10匹目のカイワリが針掛かりした。ノルマ達成♪と喜んでいたら残り25メートルくらいで痛恨のバラシ。魚信は出てるし気を取り直してシャクっていると数投後にデカイワリ間違いなしな猛烈な引き。30センチ以下ってことは絶対にない手応えにドラグを効かせて丁寧にやり取りしていたつもりだったがまたもバラシ。針から外れたのではなく、チモトで切れて針がなくなっていた。ツ抜けを前に足踏みする展開に意気消沈する。陽が落ちかけて夕マヅメに。それ以降はジャミサバが釣れただけでカイワリの魚信なしで沖上がりの時間に。ツ抜けできず。
著者: へた釣り