風に嫌われ続けて、ほぼ1カ月ぶりの釣り。こんなに釣行間隔が空くことは稀なので魚の引く手応えを覚えているかな?と不安になる。曇天模様の宇佐美はカイワリ爆釣の条件がそろっているような気がしたが、釣れない日をわざわざ選んで行っている?とからかわれる人の予測なので…。
久しぶりの釣りだから一番釣りたい!! そして食べたい魚をということで、宇佐美にカイワリプチ遠征。いつも通り、治久丸の午後船で出撃する。日が長くなり夕マヅメの恩恵を受けにくくなった午後船は小雨や曇天で海中が暗い方がカイワリの活性が上がることが多い。今にも降り出しそうな(実際、ちょっと降った)空模様だったので、大爆釣とまでは行かなくても3日分のお刺身くらいは確保できるだろうと見積もっていた。時期的にお刺身で間違いない25センチ超の良型カイワリも狙えるのでウィリー+カブラの仕掛けも用意して臨んだ。
魚の引く手応えを覚えているかな?という不安は1投目で解消されることになる。ポイントは良型出現率の高い初島沖ではなく宇佐美寄りの水深60メートルだった。指示ダナは底から8メートル。仕掛けの長さ分3メートル底を切ってから50センチ刻みで10回シャクって指示ダナまでを探る。7シャクリ目だから底から6.5メートルで食ってきた。穂先を引き込むまで少し間があるオキアミに食ってきた魚信だ。カイワリらしく小気味よい引きだが重量感はなし。追い食いもなし。1匹目なので大事に手巻きで巻いてくる。海面下に銀色に輝くひし形のシルエット。20センチを少し切る塩焼きサイズだが本命ボウズを解除。
いきなりの本命の魚信に、やっぱり曇天効果は凄いと内心大喜びしたのだが、後が続かない。宇佐美沖の水深60メートルはキダイなどのゲストがうるさい。速いシャクリでならゲストはかわせるが、カイワリは超高活性というわけではなく速いシャクリにはついてこない雰囲気。ウィリーにも全く反応してくれずオキアミ1粒で釣っている感じ。一瞬だけカイワリの食いが立った。2回目のカイワリかも?は巻き上げ中に行方不明。3回目のカイワリかも?はすごく慎重に巻いて25センチ級の満足サイズ。4回目のカイワリかも?な魚信は慎重に巻きすぎて後ろの名人とオマツリしてしまいバラシ。でもまぁ序盤で良型含む本命2匹ならお刺身3日分を十分見込める滑り出し。
ここからなんだかついてない展開に。シャクった直後に竿先からテンションが抜けて珍しく高切れしてテンビンとビシをロスト。切れた位置から推測すると直前のオマツリでラインが傷んでいたのを見逃してしまった。その後はしばらく何も触れてこない時間帯があり、やっと訪れた5回目のカイワリかも?な魚信は…40センチ級の大アジ。博多ごまさば風ごまあじを作るためにお持ち帰り。良型が期待出来る初島沖の水深95メートルに移動するも潮型悪くシャクってもビシがあまり動いてくれず数投しただけで再び60メートルのポイントに戻ることに。
前半に食いが立った時間帯があったのでもう1回くらいはカイワリの捕食スイッチが入るはずと、休まずシャクリ続けるがウィリーには全く何も触れてこない。この日ウィリーで釣れた魚はミズフグが1匹だけ。他の魚は全部オキアミに食ってきた。キダイやヒメ、ソコイトヨリなどが釣れたがいずれもお持ち帰りサイズではなかった。後半クーラーに入ったのは小鍋サイズのチダイが1匹だけ。クーラーの中身がちょっぴり寂しいが、お刺身サイズのカイワリがいるから撃チ~ンではない気分。
著者: へた釣り