腕もないが運もない。特にレアな魚を釣り上げるガチャ運の悪さは折り紙付きだ。なのに、マハタが来ることを信じて、三崎港・えいあん丸のライト根魚五目に課金してしまった。「もう1回だけ」「次こそは」…そんな願いは虚しく二度目のハタガチャはレア度低めのアヤメカサゴばかりが釣れる。
北海道の師匠からいただいたビーストマスター2000のデビュー戦は下田沖のクロムツ・ハマダイリレーを考えていたのだが時化予報で出船中止。妻が来週北海道の師匠の退院祝いに釧路に行くので、先週釣ったアジの干物とビーストマスター2000で釣った高級魚を持たせたかった。マハタならクロムツやハマダイに引けを取らないはず。北海道にはいない魚なので喜んでもらえるに違いないと、4月以来だから半年ぶりのライト根魚五目へ。オモリ80号の片テンビン吹き流し仕掛けで城ヶ島沖の水深60~80メートルを釣る。マハタだけでなくシロアマダイなどが釣れてもおかしくない。
水深80メートルのポイントで釣り開始。小さな魚はなるべく釣りたくないので、オニカサゴ狙いに使っている15センチくらいの鮭皮を付けて釣る。城ヶ島沖は毎度のことだが潮が速く油断するとオモリが吹き上がってタナが大きくハズレてしまうので、常時底を意識した釣りになる。魚信はすぐにあった。アヤメカサゴでスタート。お次もアヤメカサゴ、3投目は魚信だせず、4投目でアヤメカサゴ、5投目はちょっとだけ迫力のある魚信があって、30センチくらいのアヤメカサゴ。5投目してアヤメカサゴが4匹でうち1匹は良型とくれば、いい滑り出しのような気もするが、マハタがレア度★★★★★だとするとアヤメカサゴはレア度★。
魚信の数だけガチャを回していると考えれば、魚信が多いのはうれしいし、そのうちレア魚もと期待できる気がする。ポイント移動すると魚信が減った。餌を変えて魚信が出ないか試してみる。オキアミなら魚信は続くがヒメがうるさすぎてどうにもならない。船宿支給のサバ短だと魚信の頻度は大きな鮭皮とあまり変わらなかった。空が暗かったせいもあるのかホタルイカがオキアミほどではないが魚信の頻度がよく、ヒメが食ってこない。2本針で上針にホタルイカ、下針に良型狙いの鮭皮で釣っていると、今日一の魚信が訪れる。マハタっぽくはなかったがまぁまぁサイズのオニカサゴかもと慎重に巻き上げる。慎重すぎたようでオマツリしてしまい魚の姿は見られず。針ごとなくなっていたので…サメだったかも?
餌を変えると魚信の頻度が変わるのが面白かった。大きめの餌には大きめの魚が来るという傾向があるようで本日2匹目の30センチ級のでっぷりアヤメカサゴが釣れた。アヤメカサゴより海面近くまで元気に引く魚信があり、30センチくらいのタマガシラ。カワハギのゲストなどで15センチくらいまでの物は何度か釣ったことがあるが、こんなに大きくなる魚だとは思っていなかった。なぜかホウボウまで釣れて五目釣りっぽくなってきた。あとはウルトラレア魚を引き当てドヤッ顔キメちゃいたいのだが……。
沖上がりの時間が近づいてくる。竿を叩いて暴れるような魚信があった。重量感はそれほどでもないのでハタっぽくはないが結構激しく穂先を引き込む。船長がタモの用意をし始めた。引き具合を見て船長がタモが必要な魚と判断したのだがら高級魚確定…のはずだった。海面に姿を表したのは30センチを超えていそうなキダイ。がっかりである。抜き上げようとすると外れてしまい、船長が用意したタモに収まったが…キダイじゃレア度★。船長いわく「ポイント的にハタが来た!!と思ったのに……」。ハタガチャチャレンジはまたも失敗。今回もクーラーには橙色の魚ばかり。
著者: へた釣り