食いだおれて呑んだくれてが大阪旅行の楽しみだ。東京では昼酒を封印しているが大阪に行ったときだけは妻と一緒に昼から飲み飽きるまで飲む。今回は前から気になっていた天満の人気店天満鮨からスタート。お初天神通りのとん平焼発祥の店や大阪居酒屋バズれないアテ3種など。
大阪行きの目的は「老い先短いんだから会いに来るのが親孝行」とのたまう母親に会いにいくことだが、1時間半ほどもたわいもない話をしていると母が疲れてしまい、親孝行はお役御免となる。泊りがけで行くのは2日に分けて親孝行の時間を取るためだ。お役御免後は食いだおれ&呑んだくれタイム。今回は17時までのハッピーアワーはメガサイズの酎ハイが99円で飲める天満鮨を目指した。天満鮨は何度か前を通ったことがあるが、毎回行列ができていて入れる感じではなかったが、近くに駅前店なる2号店がオープンしたおかげでいくらか入りやすくなった。
99円メガ酎ハイで乾杯したら気になるものを片っ端からオーダーする。大阪はウナギが安いし出汁巻き卵が美味いのでまずはう巻き。季節なのでハモの天ぷらとお口直しに紅生姜の天ぷらも。ちょっと贅沢してあわびも天ぷらでいただく。ハモとあわびの天ぷらは想像を超える美味さだった。メニューが豊富でいろんな物があり、どれも高くはないのでついつい頼みまくってしまう。馬刺しにふぐ皮ポン酢、水ナスなど気になる物を一通り注文したら、最後にお寿司。お寿司はネタによって赤酢のしゃりで握られており、この値段でこの寿司が食べられるなら、そりゃ流行るわけだと納得のお味。99円メガ酎ハイを3杯ずつ飲んで昼のみ好発進♪
お初天神通り商店街は飲み屋だらけのアーケード商店街である。大阪駅寄りの入口近くにある渋いたたずまいのお店が創業70年以上でとん平焼発祥の店とされている本とん平だ。コの字のカウンターをおばちゃんが一人で切り盛りしており、テレビでは阪神タイガースの試合が流れている。とん平焼はチャップと牛ロースがあるがとん平のとんは豚のことだと思うのでチャップを注文する。薄く伸ばした生地の上に美味しそうな豚肉。玉子に乗せてケチャップ、マヨネーズ、ソースで味付けしてくれる。酸味のあるケチャップが特徴的だ。お好み焼きや焼きそばも気になったが、まだ何軒かハシゴしたかったので我慢。
帰る直前まで寸暇を惜しんで飲む。新幹線までの時間調整に訪れたのが新梅田食堂街にあるサラリーマンさんの胃袋を支えて日本経済を支えている居酒屋、大阪屋。大阪の居酒屋でハズれないアテ3種を頼んでみた。まずはドテ焼き。大阪の居酒屋で席についたらまずはコレである。大阪屋のどてミックスはスジの脂をたっぷり吸った大根たっぷりでお酒が進む。お次はスルメ天。スルメイカの干物を天ぷらにするという大阪の居酒屋にしかない(と思う)珍メニューだ。干して味が凝縮されたスルメの干物が天ぷらの衣を纏うのである。これが美味くないわけがない。最後に紅生姜天串。富士そばなど東京でもお目にかかれるようになってきたが、紅生姜天は少し厚めにスライスした物を揚げた物が美味い。
著者: へた釣り