昨年、城ケ島以西で“アレ”が釣れない呪いを解呪してくれた稲取漁港・安貞丸から今年も“アレ”ことアカムツ釣りへ。今年は釣況が厳しいと承知していたが1匹くらいは“アレ”が釣れると信じていた。甘かった。でも稲取沖は裏切らない。“アレ”よりレア?な魚込みで美味しそうな五目釣り成功♪
深夜1時に深場の勇者様に迎えに来ていただいて稲取漁港を目指す。昨年は日曜日の釣行だったため、お昼ごろに東京を出発し、宿で温泉を浴びてたっぷり寝てからの出港だったが、今年は前泊なしの弾丸遠征。へた釣りは車の運転をしないので気楽なもんだが、連れて行ってくださった深場の勇者様、帰りに送ってくださった持ってる男I垣名人には感謝である。船は5時に港を離れて港を出てすぐの水深200~300メートル弱を釣る。4人での仕立て船でへた釣りの釣座は右舷艫。
胴突き3本針仕掛けでアカムツを狙う。アカムツはあまり底から離れない魚なので、底から3メートルくらいを念入りに探る。昨年はこの方針で1投目でアカムツを釣り上げた。今年も1投目で魚信あり。竿をガコッと揺するように出るアカムツらしい魚信ではなかったが、暴れ具合はそれっぽい。もしかして稲取沖の“アレ”には好かれている?と喜々として巻き上げたのだが…絶妙に紛らわしいサイズのサメでスタート。魚信をなかなか出せず小さな魚信で巻き上げてみると小さなユメカサゴが付いているだけ。苦戦の予感。6投目で二度目の少しはマシな魚信がありクロムツ。このサイズのクロムツならもう少しはっきりと魚信が出そうなものなのに魚信が小さい。
底近辺で重みを感じてアワセるとサメ。元気なのはサメだけな感じで底を取り直そうとオモリを着底させるとサメが食ってくる。最初はもしかしたら“アレ”かもという期待もあったが次第に魚信った瞬間にサメだと分かるようになっていく。底近辺を避けてタナを上げるとカゴカマスが待ち受けているようで竿に一瞬重みを感じたら針がなくなってしまっている。カゴカマスは美味しいので針掛かりさせたいのだが、なぜか一度も針掛かりせず。“アレ”狙いの後半戦でキープできたのは大きめのユメカサゴが1匹のみだった。
深場の勇者様がアカムツで粘っても無理そうと判断し、“アレ”からアラに狙いを変える。片テンビンの吹き流し仕掛けで釣る。水深は230メートルくらいだった。こちらも一投目から魚信だけはあった。あまり迫力のある引きではなかったが、巻き上げ中に急に電動リールのモーターがうなりを上げて竿をのされラインを引き出される。サバをイルカに奪食いされた。へた釣りがイルカと戯れているいと左舷舳でI垣名人が持ってる男っぷりを発揮して1キロ超のアラを上げる。へた釣りにもアラが釣れたが…アラというよりコアラ。次の投入で珍魚が釣れた。ヨロイイタチウオという魚らしい。深場の勇者様から「それ美味しいよ」と教えてもらわなかったらなんだか派手なドンコが釣れたとリリースしていたと思う。関東ではヒゲダラと呼ばれ、大きな物は高級魚であるらしい。
コアラでもいいからアラがポツポツ釣れ続けてくれればと期待したが、アラの魚信は続かなかった。アラの代わりに遊んでくれたのがオニカサゴ。底を取り直すと魚信ってきた。30センチ超を2匹キープする。クロムツ、ユメカサゴ、アラ、オニカサゴ、そしてヨロイイタチウオで五目を達成する。炙り刺し、煮付け、刺身、鍋と料理のバリエーションも期待できる。ヨロイイタチウオはこれからどうやって食べると美味しいか調べる。“アレ”は釣れなかったが、クーラーが賑やかで満足度あり。なんてことを考えていたら、最後の1投もサメ。サメに始まりイルカで中締めサメで終わった。
著者: へた釣り