鮫洲・和彦丸の新造船に乗るために、ショートビシアジ乗合へ。和彦丸のビシアジは数は二の次で型狙い。豚アジと呼ばれる40センチ超が本命だ。船長は釣りを始めたころからお世話になっている増尾船長。上乗りには変態ビシアジおじさんことよしださん。1匹でもいいから豚アジを!!
始発に乗って鮫洲へ。桟橋に着くと目の前に新造船が鎮座していた。一目見てデカい。釣り座もゆったり広いし、釣り座と船べりの間にも余裕があり釣りやすい。カワハギなら片舷20人くらい乗っても釣りになりそうだ。釣り座は左舷の舳に。舳部分の床がほぼ平らで十分な広さがあり足が疲れることなく釣ることができた。キャビンの椅子もゴロンと横になりやすそうな横幅があった。細かいことだが男子用トイレ(朝顔)の横に手洗い用の蛇口が用意されていた。真水で手が洗える釣り船は初めてな気がする。ってなわけで和彦丸の新造船に乗って探検するという本日の目的の1つめはクリア!! あとは豚アジを釣るだけ。
<

どこまでが走水沖でどこからが観音崎沖なのかはよく分からないが、取りあえずその辺りの水深50メートルくらいで釣り開始。指示ダナは「底から3メートル前後」。取りあえずいつも通り1.5・2・2.5メートルでコマセを振り出して50センチ巻いて指示ダナで待ってみることにした。頑張ってコマセ振るぞ!!と気合を入れていたが、すぐに移動の合図。反応に当ててもビシを落すと反応が散ってしまい、コマセを振っても戻ってこないという状況らしい。へた釣りの竿には2投目で魚信があった。アジってこんな引きだっけ?という違和感を覚えつつ電動で巻くと、ホウボウ。うれしいゲストだ。
4個所ほど仕掛けを入れてはすぐに移動を繰り返し、5個所目の少し深めのポイントで食い気のあるアジに当たった。指示ダナの3メートルで何か魚が針に触れた感触がある。食い込まないので竿を50センチほど下げてコマセを何度か振り出して竿を水平に戻すと気持ちよく穂先を持って行く魚信が出た。35センチくらいのご立派アジ。ここから3投連続で魚信があり数も狙えそうな手応え。ただし魚信は続かず。青物が回遊しているのか反応が消えてしまったそうだ。ここからしばらく長い沈黙。なかなか元気のあるアジの群れに当たってくれない。
12投連続空振りで、このまま撃沈パターンかもとドキドキしていると2つめのいい群れに当たった。今度はなんと5連荘。ただし同じタナでコマセを振れば魚信が出てはくれない。コマセを振り出した直後に底から3メートルで素直に食ってきたと思うと、底を1.5メートル切ってラインが立つのを待っていたらもう食っていたりするのでつかみどころがない感じだった。取りあえず4連荘+5連荘で9匹に。一番大きいのが40センチを少し切るサイズに見えたのでよしださんに「これ、豚アジですか?」と聞くと「豚アジ候補生ですね」とのこと。大きさと体高がまだ足りないんだそうだ。
その後、観音崎より南のポイントを探索するも船はなかなか止まれず。水深70メートルくらいのラストのポイントへ。9匹のうち7匹は尺超えでうち3匹は35センチ超えの豚アジ候補生。船中、豚アジが釣れているという感じではなかったので、豚アジは幻に終わるかな?という雰囲気だった。ラストのポイントのアジの活性はまずまずでダブルでスタート。これでツ抜けは達成した。最後に釣れた1匹がなんと豚アジだった。よしださんに確認すると「これは尾の部分まで太いし間違いなく豚アジ」と公認をいただく。最後の1匹で本日の目的は2つともクリア!!
著者: へた釣り