へ~た釣りさん、へた釣りさん、仕掛けに付けたサバの身を~1つ私にくださいな~♪ あ~げましょう、あげましょう、これから鬼の征伐に~釣れてくれるならあげましょう~♪ 東京湾の2013年初釣りはオニカサゴ釣りに行ってきた。40センチを2匹釣って新春から下卑たどや顔全開でHappy♪
期するものがなかったといえば嘘になる。伊豆で釣れなかったオニカサゴ。お情けで頂いてあまりの美味しさに驚いたオニカサゴ。自分で釣って食わなけりゃ、男が廃るというものである。なんとか1匹でもいいから釣りたかったし、自分で釣ったオニカサゴで美味しいねぇとほくそ笑んでみたかった。東京湾の初釣りは、羽田・かみやからオニカサゴ釣り。前日までの釣果を見ていると、ボウズもあり得る感じだったが、まぁ、なんとかなるだろうと出撃。
桟橋に到着し、オニカサゴ船を眺めると嫌な予感。中深場の根魚釣りとすれば、超満員である。出船30分前の6時半に到着したのだが、ほぼ隙間がない。なんとか一人座れそうな席を左舷胴に見つけて、割り込ませてもらったって感じ。方舷10人。かみやのオニカサゴの釣果はだいたい船中10~15匹程度。生息数の多い魚ではないので……割り当てなし=ボウズの予感に「既に諦めモードですが、行ってきまーす!」とFaceBookに泣きごとを書き込む。
船は1時間と少しほど走って、観音崎沖へ。オマツリ回避でオニカサゴにしては浅目の50メートルくらいからスタート。治久丸の船長&名人に教わった餌が海底で跳ねているような誘いを続け、マメにタナを取り直していると……竿先に生体反応。誘いを止めてしばし静止するもそのまま反応がなくなる。竿を少し上げてみると…何かいる? こうなると恥も外聞もない。「船長! どうすんの~?」「聞いて、竿下ろしながらリール巻いて、もう1回聞いて、アワセてっ!!」。
言われるままに竿を操作していると、乗った! 電動で巻き上げて船長にタモ取りしてもらったのは41センチのご立派サイズ。人生初の本命がオニカサゴの釣りで、2013年初の東京湾の獲物が、40センチ超えのホームランサイズだったのだからこりゃたまんらん!! 船長に長さを測ってもらって、初めての毒棘切りの儀式もなんとか無事に終えて、クーラーへ。やったぁ~!!である。このサイズなら1匹いれば満足なので、開始早々、8時半にして「もう満足した」とか言い出す始末。
その後も、底で餌を跳ねさせるように動かしていると、何度か竿先に生体反応があった。聞き上げたり、食い込ませるために送ったりといろいろ試してみたのだが、乗らない。「オニカサゴなら必ず針まで食いつく」と船長が言っていたので、別の魚かな? 時間は過ぎていく。ポイントも久里浜沖に。2度目のこれはオニカサゴ?な魚信は12時半ころ。1匹目で船長に教わった通り竿を操作すると、「乗った~~~!!」。これまた40センチの1匹釣れば満足サイズ。
以降も誘えば魚信らしき反応はあるのだが、乗らない。こうなると、変なことを考え始める。餌を突いているだけに感じるこの小さな魚信の主を釣ってみたい。サバの身餌をハサミで切って少し小さくして、同じように誘ってみると……掛かった。なんてことない15センチくらいのオニじゃないカサゴだった。水圧の変化に耐えられず目玉が飛び出してしまったのでキープしたけど、無理してまで釣らなきゃよかった?
餌のサイズを元に戻して、オニカサゴ狙いを続けたのだが、魚信は小型カサゴのものと思われる餌を突くものだけで、2013年の東京湾初釣りは終了した。満足かって? 桟橋についた瞬間ボウズを覚悟したのに、40センチのオニカサゴがクーラーに2匹もあれば満足に決まっている。かみやの釣果報告に「数は2尾でも価値ある2尾でした」と書いてもらって、どや顔全開で家路についたのであったw
著者: へた釣り