全体を振り返ってみれば、国際フィッシングショー2012の目玉は釣りガールってことになるのであろうが、個人的には全く興味がない(ことになっている)のでスルー。へた釣り視点で気になった釣り具を中心にレポートする。子供たちと遊んでいた時間を入れれば5時間たっぷり楽しめた。
釣りと違って朝マヅメはないので、11時過ぎにパシフィコ横浜に到着するようにゆっくり出発。前売り券を買ってあったので、並ぶことなく会場に入ると、ちょうとメインステージでアングラーズアイドル2012の発表をやっていた。アンドラーズアイドルというタスキをしている女の子の写真を一応撮ってみた。ほかにもサイン会やトークショーと女性アングラー関連のイベントはたくさんあったが、妻だけでなく子供1号&2号の前で、女の子を見てニヤニヤしている姿を晒せないので、チラ見しただけ。
へた釣りの場合、気になる製品はシマノに多い。まずは子供1号用に買おうと考えている「ライトゲームBB」を見に行く。持った瞬間、「軽い」と感じる。へた釣りが使っているベイゲームライトM190とほぼ同じスペックなのだが、比べてみてもおそらくかなり軽量化されている。風があって糸カラミが怖いときはベイゲーム。凪ならライトゲームBBを使った方が楽だし釣りやすいかも。展示員に「東京湾のLTアジならS、Mどっち?」と聞くとやはり少し胴の硬いMを勧められたので、値段も手ごろだし、「ライトゲームBB M190」は出たらすぐに買う。
リールでは、「レアニウムCI4+」が気になっていた。現在使っているレアニウムCI4で十分に満足しているのだが、これまで上位機種にしか搭載されてなかった「X SHIP」という機構が初めて普及価格帯のリールに採用されたので、触ってみたくて仕方がなかった。X SHIPは、スプールに負荷がかかった(魚や錘負荷が掛かった)状態での巻き上げ力が圧倒的に違う。負荷がかかった状態と負荷がかかっていない状態でハンドルを巻くのに必要な力がほとんど変わらない。アキアジ用に4000XGが猛烈に欲しくなる。
船用リールの「SC小船 HD」もハンドルの逆転でドラグの強さを変更できるラピッドファイアハンドルドラグがヒラメ釣りに便利だったら欲しいなぁと思っていたのだが、どうやら「HD」という型版の商品は、コマセマダイ用のスペシャルチューンだと考えた方がよいようだ。「80号の錘を使う釣り用に開発されているので、ほかの釣りでは機能を十分に生かせない」(展示員)という製品のようで、80号の錘なんて1、2回しかしたことがないへた釣りには関係ないリールのようだ。
がまかつのフィッシングシミュレーターは楽しかった。がま磯アテンダーIIの1.5号で60センチ尾長の引きを体験させてもらったのだが……まっすぐ引くシミュレーターであれほど竿を立てるのに一苦労するのだから、横にも走られると、取り込むの無理かもって感じだった。竿が悪いんじゃないよ、腕が悪いんだよ(念のためにw)。インストラクターの人に「もっと竿立てて! 竿を曲げて!」と激励されながら一汗かいてきた。竿が折れるんじゃ?と怖々曲げちゃダメだってことだな、きっと。
ダイワは「A-ブリッツ ショート 64M-165」が気になっていたのだが、コストパフォーマンスという点でシマノのライトゲームBBを選ぶことになりそう。もう一竿気になっていたのが仕舞寸48センチで電車釣行派に優しい「A-ブリッツ モバイル」。4ピースながら竿の曲がり具合は申し分なしだった。でも、専用ロッドケースが黒と男性向けすぎて、我が家のジュニア釣りガールたちの反応はいま一つだった。女性向けの限定カラーとか出れば反応も違ってくると思うのだが……。
PROXの電動ワカサギリールがコストパフォーマンスがよさそうで、気になった。シマノの「ワカサギマチック DDM」を少し大きくしたようなデザインで、水深カウンター付きのもので9000円。カウンターなしだと4500円で9月に発売されるそうだ。左右に電動巻き上げボタンが付いており、両手で操作可能。穂先巻き込みストッパー付きなど、ワカサギマチックと性能的には本当に近い。穂先の角度を水平から下向き90度くらいまで調整できる機能も最初から搭載されている。来年はワカサギに復帰してみるか!と思っちゃうリールだ。
見つけたら絶対に買うぞ!と決めているルアーの1つがブリーデンの「Metalmaru」。スピンテールジグの欠点だった針掛かり率の悪さをブレードとフックが一緒に回転することで解消してくれるというルアーだ。どうやらまだ発売されていなかったようで、「4月下旬と5月上旬に出荷予定」なんだという。ただし…「出荷しても予約だけでほぼ完売状態」(展示員)と発売前からかなり品薄なもよう。予約するしかない?
このルアーも見つけたら買っちゃおうと決めたのがDUELの「HARDCORE SHRIMP SHAD 50S」というモエビを模したルアー。竿を動かしと、小さなエビが後ろ向きにピョンピョン跳ねているような動きをしてくれて、実に楽しそうだ。ブラックバス用なんだろうが、堤防でメバルやカサゴなどの根魚を狙って使うと面白そうな気がするので、お遊び系ルアーとしてタックルボックスに入れておくと一緒に釣行した人にウケそうでいい。
著者: へた釣り