2024年はツ抜けなんて当たり前で20匹くらいは釣れるのが当然ってほどに絶好調だった初島沖のカイワリだが…4戦目にして化けの皮が剥がれた。前半はシャクれどもシャクれどもサバに混じってときどきアジ。後半はシャクれどもシャクれどもアジに混じってサバ。カイワリの気配は……。
アブソリュートフリーズ リミテッド32Lをキャリーで引っ張り宇佐美・治久丸へとプチ遠征。電車での移動距離、乗り換え回数、最寄り駅から港までの歩く距離を考えると最もハードな電車釣行だ。宇佐美へのプチ遠征で問題が起きなければ、ほかの釣行に保冷力と密閉性は抜群だけど重く嵩高い新クーラーを持参する不安がなくなるはず。自動改札は広めのゲートを使えば問題なし、駅の階段くらいならなんとかキャリーごと持ち上げて昇降できた。唯一慌てたのが信号が変わりかけてダッシュしようとすると安定を失いクーラーがひっくり返りそうになったこと。キャリーを引っ張りながら走るのはやめようと決める。また、キャリーにクーラーを固定するゴムはもう少ししっかり固定できる物を探そうと決めた。
カイワリのポイントはいつも通り初島沖の水深90~95メートル。潮が少し速いようで増しオモリの指示があったのでちびライト80号で釣り始める。下窓は全閉で上窓はアミエビがギリギリ通るくらいだけ開けるいつもの設定だとコマセがほとんど出ない。上潮はそれなりに流れているが底の潮はほぼない状態のようでコマセを少量ずつ撒ける設定にするのに一苦労する。そのせいか船長からは「いい反応」予告があるのだが全く魚がウィリーにもオキアミにも触れてこない。6投連続何もなしでコマセを詰めるために仕掛けを回収することに。ちびライトではコマセ量の調整が難しいのでFLビシに変更する。
7投目でようやく魚信はあったが…サバ。お次もサバと元気に餌を食ってくるのはサバだけ?な状態に。一投一匹以上のペースでというほどには酷くないが、サバ以外の魚はいないのでは?と疑いたくなるほどにサバしか魚信らない。船長からは「コマセの撒きすぎ注意」のアナウンスが何度も出ていたので、船中誰かがコマセをドカ撒きしていたのかな? ポイント移動直後が勝負と集中してシャクるが移動直後は反応あっても魚信なし。そのうちサバが大挙してやってきてサバしか釣れないサバ地獄に堕ちる。ごくごくたまにアジが混じる。
船長は船下がサバだらけになるとポイントを移動してくれるのだが同じ群れが付いてきているのかそれとも別の群れが襲い掛かってくるのかなかなか振り切れない。このまま最後まで?という予感を覚えたがさすがにサバもいくらか大人しくなってきた。すると始まったのが巨アジ地獄。サバとは違う魚信にカイワリかもと喜々として巻いてみると重量感がありすぎるし引きに小気味よさがない。35センチから40センチくらいの巨アジが釣れ盛る。アジフライは東京湾で釣った物が冷凍庫にまだたっぷりストックされている。持ち帰るわけにはいかないので海にお帰りいただくほかない。後半は巨アジに混じってときどきサバしか釣れない巨アジ地獄に堕ちた。デッカいクーラーを持ってきたのにサバもアジも全部リリースでクーラーは空のまま。終了の時間が迫ってきた。
これは本命ボウズでクーラー空で帰ることになりそうと諦め始めていた。心は折れても体は諦め悪く動き続ける。いつ沖上がりの合図があってもおかしくない時間帯に突入。9シャクリ目だから底から7.5メートルで魚が食ってきた。高めのタナなので「またサバ?」と嘆きつつ電動で巻き上げ開始。巻き始めるとあれ?となる。サバの重量感はないし竿先がプルプル震えない。もしかして? クルクル回りながら上がってくる銀色に輝くひし形の魚影を確認。カイワリ!! ビシに一番近いピンクのウィリーに食ってきていた。ラスト前の一投で本命ボウズだけはギリギリ回避。40センチの魚がまっすぐ入るクーラーで20センチのカイワリ1匹だけお持ち帰り♪ 今月もカイワリ刺し食べられて良かった~。
著者: へた釣り