美味しい夏酒に合わせる肴を求める美酒佳肴チャレンジ3戦目にして、子供たちの大好物のキス天ぷら食べ放題チャレンジに、新山下・広島屋からシロギス釣りへ。竿頭の名人なら束超えもある最近の釣果にへた釣りだって50匹くらいはと釣らぬ鱚の天ぷら算用していたが…まぁなんとか!!
▼声も出演版
テレビを点けると熱中症に注意と言い続けている。ニュース番組の冒頭が連日、天気の話だともっとほかに報じるべきことがあるのでは?と文句を言いたくもなるが、今日は本当にヤヴァかった。朝、家を出て最寄り駅に向かう間で既に汗だく。電車の中ではさすがに汗は引いたが、船宿最寄りの元町・中華街駅から船宿に向かう間にまたも汗が吹きだしてくる。右舷舳から二番目の席に座って、動くと汗が出るので、出船まで大人しくしていた。鬼冷シャツシャワーという冷感スプレーと凍らしてあるお茶だけが頼り。船が走り出すといくらか涼しくなったが、止まるとほぼ無風のべた凪。魚が元気なら救われるのだが……。
最初のポイントは富津沖。胴突き仕掛けよりも天秤仕掛けの方がよいという情報を信じ天秤仕掛けで始める。タックルは極技 湾フグ+スティーレ100XG。遠投しやすいスピニングタックルにしようかとも考えたが、慣れているタックルでやることに。軽くキャストして、トントンと底を小突くように誘いながら少しずつ手前に仕掛けを寄せてくる。ときどき仕掛けの操作を止めて食わせの間を作ったり、逆にシェイクして仕掛けを激しく動かしたり、大きく竿を持ち上げてオモリを浮かせて離れた魚にアピールしたり。あれこれやったがシロギスのものと思われる魚信はなし。船中本命0で富津沖は諦めて木更津沖に移動する。
木更津沖ならシロギスの活性バッチリ…とはいかない。シロギスのものと思われる竿先にプルルと出る魚信はあるのだが、食い込ませようとしても、全く掛かってくれず生体反応が消失してしまう。シロギスは掛けるのではなくエサを吸い込ませて針を飲ませて釣ると教わった記憶があるが、キャストして船下に仕掛けがくるまで3回魚信があっても一度も針掛かりしない。なんとか1匹掛けて針掛かりしない理由が分かった。10センチくらいのピンギスだった。ピンギスならとエサを小さく付けてタラシを短くしたのだが、アピール力が落ちてしまうようで魚信が出なくなる。エサは大きめに付けて針まで口に入った気がしたら鬼アワセして掛けていくというシロギス釣りらしからぬ釣りに。ダブルなどもありでやっと釣れ始めた。
釣れるシロギスはすべてピンギスというわけではなく、ときどきいいサイズも混じる。ピンギスと違い20センチ級のシロギスならエサを吸い込む力も強いので針掛かりしやすいはずと思うのだが……竿先をプルルと揺らしたあとで竿先を曲げるような魚信まで出しておきながらエサを咥えただけで逃走されてしまうことが続く。ならばと、ラインを張らずにしっかり吸い込ませようとしてみたがオモリ15号の抵抗すら気に入らないのか、なかなか掛かってくれない。最初のうちはピンギス優勢だったが、何度か流し変えると20センチ級の中型の比率が少しずつ増えていった。連続でダブルが発生するなど少しだけだがペースアップ。木更津沖では31匹。
残り時間が少なくなって船長は朝、魚信がなかった富津沖に戻る決断をする。全く魚の気配を感じなかった富津沖だが、シロギスの機嫌は直っていた。相変わらず掛かったり掛からなかったりを繰り返しながらも中型主体に釣れ始める。富津沖ではピンギスは混じらず、天ぷらにちょうどいいサイズを13匹追加することができた。最初どうなることやらと不安になった美酒佳肴&キス天食べ放題チャレンジだが、終わってみれば44匹とこの釣りを大の苦手としているへた釣りにしてはまずまずの釣果だった。暑くて挫けそうになったときに、いろいろ教えてくださった舳の和竿ペンシル持ちの名人に感謝。
著者: へた釣り