何一つ思うようにならない日だった。午後アジは5匹しか釣れず久々にアジ釣りで大撃沈。気を取り直して夜メバルに臨むもメバルは6匹だけ。猿島沖で下手をキワめてきた。この場合のキワめるは、「極める」「究める」「窮める」どの字をあてるのが適当なんだろう?と帰りの電車で悩む。
▼声も出演版
「極める」は限界や頂点、最上にいたるという意味。下手くその頂点にして最上……ちょっと嫌かも。「究める」は探求や研鑽の先に事物の深いところに達すること。へた釣りの下手くそは探求の先に辿り着いた深み…思い当たることがありすぎて笑えないw 「窮める」には行き詰るというニュアンスがあり貧困をキワめるのキワめるがこの字である。これかな? 京急大津・いなの丸から午後アジ→夜メバルリレーへ。午後アジでサクッとお土産を確保して、メバルの魚影が濃い猿島沖で横浜沖でボウズをくらった仇を討つつもりだったのだが……アジもメバルもズタボロにされて下手を窮めてきたよ。
夜メバルの実釣時間は3時間しかなく、物足りないので午後アジからリレーする。早く行って夜メバルの釣り座を確保したいのもある。作戦は成功し、午後アジは左舷舳で、夜メバルは右舷舳で釣ることができた。午前アジが港に帰ってきたので釣況を聞くと「釣れればデカいけどみんな3、4匹くらい」とのこと。猿島沖~観音崎沖といえば東京湾のアジ釣りのメッカである。そんなことあるの?と驚いたが、竿を出すとすぐにそんなことあるかもと気付く。潮が速くコマセと仕掛けが同調している気がしない。アジはいるにはいるのだろうがコマセに突っ込んでくる活性はなく、速い潮で流されていったコマセで満足してしまっている? 何かの間違いで釣れることはあっても狙い通りには釣れない。
潮が速い時はコマセを素早く巻いて素早くタナにビシを置くことを意識するがそれでは足りない。小刻みにコマセを振り出し少量のコマセと仕掛けが同調する一瞬に期待するマシンガンコマセを試すが、何匹か獲れたものの仕掛けを動かすとアカクラゲの被害が凄まじく心折れる。しかもPE2号ビシ80号ではビシが吹きあがってタナ呆けしまくる。その都度回収になるので効率が悪い。いなの丸のアジ釣りは水深関係なくPE3号ビシ130号が正解と気付く。釣りが思ったようにならないと調子が狂いだす。巻き上げ中のバラシ3回+海面バラシ2回を連続してやってしまうと戦意喪失とまではいかないが意気消沈。午後アジは5匹で終了する。どうすればいいのか分からなかった。
本日の釣行は夜メバルが主で午後アジはおまけみたいなものと気分を切り換える。早めに船に乗って念入りに準備。暗くなっても戸惑わないように釣り座の周りを整える。船は18時に港を出て猿島沖のポイントへ。陽が沈むまではカサゴが主なのでイソメは短めに、陽が落ちたら長いイソメを付けてメバル狙いとの指示がある。カサゴの魚信はもらいにいかずメバル一途な釣りをするつもりなので、胴突き3本針の仕掛けの下針は70センチの位置から出し、最初からイソメも長め。何匹かカサゴに邪魔されたあと、陽があるうちに本日最初のメバル。猿島沖にはメバルがいることを確認する。陽が落ちたら本格的に…と考えていたのだが……。
太極拳の動きでゆっくり誘い上げてゆっくり誘い下げてメバルにアピールするはずだったが、メバルが食ってくるのは下針ばかりで浮いたり、餌を積極的に追っている雰囲気ではない。ほかの人はどう誘っているんだろう?と観察すると底でシェイクしたり乱暴に竿を煽ったり…メバル釣りではガチャガチャ仕掛けを動かしてはいけないと教わったが夜メバルではあまり気にしなくていいみたいだ。とするとへた釣りのメバルガチ竿のリアランサーメバルではガチャガチャ誘いにくい。静かに誘っているとなぜかメバルではなくシロギスばかり食ってくるというよく分からないことに…。メバルは6匹だけ。サイズも22センチまででシロギスの方が26センチと大きかった。特餌の話が書いてないって? 特餌では一度も魚信がなかった。
著者: へた釣り