3カ月に1回くらいのペースで母の様子を見に大阪に行く。お彼岸の3月・9月はお墓参りを兼ねて、12月は年越しと年始の挨拶に。6月は…特に用事はないのでご機嫌伺いに行く。大阪に行くとやることは一つしかない。食いだおれ&呑んだくれ。母も酒好きで以前は一緒に行けたが……。
よく食べたし、それ以上によく呑んだ。行ったお店は6軒。ほかに楽しいことないの?とお酒を呑まない人には蔑まれそうだが、街全体が飲兵衛に優しい街が大阪である。東京では滅多に昼呑みはしないが、大阪では昼呑み全面解禁。ついでに糖質制限も解除して食いだおれ&呑んだくれることにしている。2日間で体重が2.4キロ増えたけど、気にしない。今日から節制して帳尻を合わせる。
瓦そばは山口県の郷土料理で、学生時代にバイクで旅行したときに発祥の地とされている温泉で食べたことがある。熱した瓦で茶そばを炒め、具(錦糸卵・牛肉・ネギ)と混ぜ合わせる。レモンともみじおろしを溶いたつゆにつけて食べる。年末に梅田近辺で年越し蕎麦を食べる店を探していて偶然見つけたのが瓦そばすずめ。年越しに瓦そばはなんだか違和感があったので、別の機会にと狙っていた。ふぐ天のせ瓦そばをいただく。瓦そばを食べるのは38年ぶり。少し焦げてお茶の香りが強くなった茶そばの食感が面白かった。最近、そばゲッティなる蕎麦を使ったアレンジレシピが話題になっていたが、瓦そばは元祖そばゲッティかもなんてことを考えつつ、完食。ふぐ天はシロサバフグだった。
梅田に宿を取ると必ず立ち寄るのが浅野日本酒店 梅田店だ。6月は高知の蔵元のフェアが行われていることが多く、スタンディングバーで夏酒を味わうだけでなく、気に入ったものがあると買う。高知の夏酒といえば、亀泉CEL-24うすにごりと文佳人 夏純吟うすにごりがお気に入り。ちょうど亀泉のフェアが行われていたのでお試しセット2種類をいただく。ついでにまだ出荷されていないという愛山という山田錦超えを期待される酒米を酵母CEL-24で醸したプレミアム酒を呑ませてもらう。甘みをしっかり残す愛山とフルーティで軽やかなことが特徴のCEL-24の組み合わせは最高だった。亀泉CEL-24うすにごりの一升瓶1本と四合瓶4本を東京に送って今年も最高の夏酒を確保♪
前回、昼間に天満裏と呼ばれるちょっと怪しげな雰囲気の飲み屋街に妻&子供たちを連れて行ったところ、「今度は夜に」とのリクエストがあった。天満裏といえば立ち飲みや路上にはみ出たテーブルで呑むのがらしい呑み方だ。でも、いきなり一軒目から立ち飲みだと妻に「ええもん食わせろ」と怒られそうなので、人気店の1つ大衆すし居酒屋 穴場へ。お造り三種盛(たい・はまち・まぐろ)&たたき三種盛(かつお・まぐろ・サーモン)でスタートし、エイヒレや天ぷらなど気になる物をいただいたら、穴場巻(まぐろ・イカ・タコ・エビ・玉子・きゅうり)や握り(注文したのは鯛・中トロ・鰻・鉄火巻)で締める。妻には二軒目行くから腹六分目から八分目にと言ってあったのだが、美味しくって注文を止められなかったようで、「二軒目いいからここで食べたいだけ食べる」と宣言されてしまった。天満裏探索はこの一軒のみで終了w
翌朝も母に会いに行ったら残る時間は食いだおれ&呑んだくれ。お昼少し前に梅田に戻り、呑み始める。2日目のテーマは新梅田食堂街という酔っ払いの聖地的なダンジョンの攻略。まずは「サラリーマンさんの胃袋を支えて日本の経済を支えます」と標榜する大阪屋へ。朝7時からオープンしており、支えているのはサラリーマンさんではないんじゃ?という気がしないでもないがあまり気にしないことにする。大阪の安居酒屋の定番メニューを楽しむ。店の顔とも言えるのが土手焼き。繁盛店に不味い土手なし!! 居酒屋の良心はハムカツの厚さに現れる。大阪屋のハムカツは厚み十分で裏切らない。そして、大阪らしい一品、するめ天。一夜干ししたスルメを天ぷらにするというなんじゃそれ!?な料理。これがお酒を呑みながらだらだらつまむのに最高なのである。桟橋でスルメの干した物を見つけると、思い出すのは炙ったスルメではなく、このするめ天の味だったりするw
通天閣ならだるま、天満でなら七福神、梅田で串カツ食うなら松葉だ。どうして?と言われると困るが、どうせなら旗艦店ともいえる本店でと考えてしまう。松葉の総本店は新梅田食堂街の中にあり、完全立ち飲み店だ。喫煙可で、灰や吸い殻はそのまま足元にという昭和ルールがそのまま残っているお店だ。タバコ嫌いな人は注意だが、へた釣りは禁煙したけどタバコの匂いは嫌いではないので問題なし。コロナ禍以降減っている二度漬け禁止の共有ソースで串カツを楽しめるのもうれしい。ソースの中に串カツをどぶんとくぐらせて串を回すとちょうどいい量のソースが串揚げに絡む。衛生面の問題はあるのだろうが、やっぱりこの食べ方が正しい気がする。気になる人にはソース差しに入ったソースがカウンターに置いてある。串カツ(牛肉)や鱧、じゃがいも、紅生姜などをいただく。
もう一軒はとり平 総本店で合鴨の焼き鳥を食べようと考えていたのだが…残念なことに日曜は定休日だった。新幹線の時間までまだ少しあるので、堂山食堂 ホワイティうめだ店へ。堂山ハムカツとこぼし麻婆豆腐が名物の居酒屋だ。堂山町にある本店は24時間営業なので、最後にもう1杯呑みたいときによく利用する。今回は本店までの行き帰りの時間が惜しいので駅に近いホワイティうめだ店に。ここで食べるのは堂山ハムカツ一択。薄いハムで玉子サラダを巻いてフライにしたもので、家でも簡単に真似して作れそうだが、何度作っても本家の味には及ばない。この日も4つ頼んでぺろりといただく。
著者: へた釣り