下手でも楽しく釣りができればというスタンスではあるが、下手すぎると楽しめないことがある。ある程度は上手になりたいと望んではいる。シロギスも下手すぎるのだけは脱却したいと頑張っている。2024年はここまで6戦した。大惨敗はなくなり、三歩くらいは進んだと考えていたが甘かった。
▼声も出演版
2024年のシロギス第7戦めにして最終戦は羽田・かみやからショートシロギス。大雨の予報が出ていたせいか、釣り客4人と割り当て多そうな感じ。送迎バスを利用して一番最後に着いたのに四隅が、それも左舷の大艫が空いていた。曇り空でどんよりとした空だが、予報とは違い雨は降っていない。予報を信じて雨具を最初から着ておくか悩んだが、せっかく涼しいのにと、ラッシュガードだけで釣ることに。結局雨は降らず。釣行をためらうほどの大雨の予報は大ハズレだった。振り分け仕掛けを用意し、アオイソメの頭を落として濡れタオルに挟んだら準備完了。盤洲沖を目指すようで、海ほたるからアクアライン沿いに西へと向かう。
盤洲沖水深6メートルで釣り開始となる。木更津沖はシロギスの型が小さく、盤洲沖の方が釣れれば型がよいというポイントのようだが……サバフグと思われるフグの猛攻が凄まじい。夜光のからみ防止パイプで造った振り分け仕掛けはフグのいい標的だったようで、あっという間に針がなくなる。淳ちゃん船長はフグがうるさいとポイントを変えてくれるが誘いが下手なせいか、シロギスに見つけてもらう前に仕掛けが餌食になってしまう。シロギスは奇跡的に釣れた1匹だけ。フグを避けようと黒ハリスの仕掛けを使うと淳ちゃん船長から「透明が一番、黒とかピンクは釣れない」と指導が入る。黒ハリスはフグ避けにある程度効果はある感じではあったが……。盤洲沖ではシロギス1匹、メゴチ1匹のみ。確かにシロギスは釣れていない。
南下するとのアナウンスがあり木更津沖へ移動する。ほぼ毎投フグに襲われるということはなくなったが、シロギスのサイズが小さいようで吸い込みが弱く、魚信はあれどなかなか針掛かりさせられずに悶絶する。針は7号より小さい物は持っていない。針まで吸い込んでもらいやすいようにアオイソメのたらしを短くすると魚信が減り、たらしを2センチくらいとると魚信はあれども掛からない。早合わせで引っかけにいったり、逆に魚信があったら竿を送って仕掛けのテンションを抜いたりとあれこれ工夫したが、低打率にあえぐことに。それでも盤洲沖よりはなんとかなり、ポツポツペースだが15匹くらいは釣れた。シロギスの天ぷら食べ放題と言い張れる20匹超えはなんとか見えてきた。
淳ちゃん船長はさらに南下を決断し富津沖の水深10メートルへ。富津沖まできてやっとシロギス釣りらしく誘えば魚信がありダブルもときどき発生するようになった。軽くキャストして着底したら手前に引いて仕掛けを張る。頭上まで大きく竿を持ち上げてオモリと仕掛けを浮かせてトンと再着底させる。10秒くらい待って再度竿を大きく持ち上げてという誘いを船下にオモリが来るまで繰り返す。毎投魚信を出せる腕はないが、2投に1回くらいは魚信があり、型が少しいいおかげか木更津沖とは違い魚信れば高確率で針掛かりする。リールが外れるなんてアホな失敗をしたおかげで、魚信があった場所で少し待てばダブルになりやすいと分かり、ちょっとペースアップ。
船上で数を数えるのが苦手だがたぶん30匹は超えた気がする。直近2戦は44匹、40匹と2連続で40匹を超えている。目標を40匹に設定して休まず誘った。素直に誘いに応じてくれるシロギスが船の周りにいた。ダブルも何度か成功した。淳ちゃん船長から残り15分のアナウンスがあってから3匹追加に成功した。納竿の合図があり数えてみると……39匹。1匹足らずで三連続40匹超えに失敗した。“下手すぎる”シロギスからの脱却を目指して今年は頑張った。三歩くらいは進んだ気になっていたが…進めたのは半歩かな? フグの猛攻は仕方がないとして、魚信はあれど掛からないときの対応策は身に付けないと。“ちょっと下手な”くらいにはなれたかな?
著者: へた釣り