仕事の話はおいといて広島県呉市にある倉橋島に行ってきた。大阪育ちなので瀬戸内海には馴染みはあるが、大阪湾と瀬戸内海西部の海は全く別物で白砂が透けて見えるほどに透明感がある海の様子に驚く。釣具店はたくさんあるのに釣り人はあまりいないということは…釣れる気がw
今回は竿を出す時間はなさそうだったので道具を持っていかなかったが、お試しで竿を出せる程度の準備はしていくべきだったなと激しく後悔。案内してくれた人が釣りには全く興味がない人だったので、釣りのポイントというよりも海遊びができるマリンリゾートのような場所を中心に海を見せてもらったが、そんなポイントでもシロギスなどはちょい投げで十分に釣れそうな雰囲気。次に行くときは航空写真で確認して釣りのポイントを探してから案内してもらおうと決める。夜に投げ釣りでアナゴを狙えるポイントを探してみよう。
何が食べたいですか?と聞かれて、広島に行ったらまずはアナゴとお願いしてあった。到着してすぐに江田島にある合正ガーデンという食堂へ。入口にあるタイコを鳴らしてお店の人を呼んで、注文する。アナゴのメニューはあなごしらす天丼とあなご海老天丼があったので、あなごしらす天丼を注文する。しらすも倉橋島や江田島の名物らしく海沿いにしらすのお店がたくさんあった。注文が通ったら、セルフサービスで小鉢と味噌汁、漬物をお盆に乗せて丼の到着を待つ。景色がよいテラス席でと最初は考えたが、あまりの暑さに挫折して、クーラーの効いている室内の席に移った。小鉢はかぼちゃの煮物と焼きそば、ピーマンの肉詰めフライだった。少食の人ならこれにご飯があれば昼食に十分な感じなわけだが……。
運ばれてきたあなごしらす天丼を目にした58歳のおっさんの第一声は「うわっ!!」。大ぶりなどんぶりからはみだす? はみだすという表現は正しくない。丼の縁に支えられたアナゴの天ぷらは半分以上が丼には収まらず宙に浮いている。たっぷりのしらすとさつま揚げ風の練り物。練り物の上にはタルタルソースが乗っていた。食いしん坊なので食べきる自信はあるが、美味しくなかったらつらそうというのが箸を付ける前の感想だった。アナゴの天ぷらを一齧りして安心する。大きなアナゴは身が硬くてということがあるが、ふんわりとしており旨みもしっかり感じられる。サクッとした食感を残す衣は甘めのタレを吸っていい感じ。釜揚げのしらすはやや大きめだがその分魚の味がしっかりある。タレがたっぷりかかったご飯と混ぜると美味い。タルタルソース付きの練り物はタレの味に飽きたときの口休め用? もちろん完食♪
粉もの文化圏で生まれ育ち、糖尿病を患うまで炭水化物で炭水化物を食らう粉もの道を邁進していた。広島に行って広島お好み焼きを食べないわけがない。大阪出身なので、普段はお好み焼きといえば豚モダンを頂点とする大阪風なわけだが、広島に行ったら当然広島風を食べたい。まずはちんちくりんというお店で一番人気だというちんちくりん焼を。そば肉玉という基本的なお好み焼きにイカ天と大葉を入れて、さらに上にネギと目玉焼きを乗せたもの。そばがぱりぱりに焼かれており、コテを入れるとザクッといい音を立てる。モダン焼きのそばも端の方はこんな風にぱりぱりに焼けるが、全体がぱりぱりのそば入りお好み焼きは初めて。最初、少しソースが足りなくて物足りないと感じたが、広島お好み焼きは自分でソースやマヨネーズを足して、好みの味にするものだと教わった。
仕事を終えて広島駅へと送っていただく。お土産を買う時間を確保して余裕を持って駅に着いたらお土産を物色するのは後回しにして、電光石火なるお好み焼き屋へ。麺をぱりぱりにではなく柔らかく仕上げるのが特徴のお店らしい。仕事は済んでいるので怪獣レモンサワーを頼んでまずびっくり。めっちゃ甘くて美味い。シロップの甘さではなくレモン自体の甘さで今年飲んだレモンサワーで一番美味い。中をお代わりして、最後にレモンまで全部食べた。電光石火では卵をふんわり焼いてお好み焼きをドーム状にまとめてくれる玉子ダブルを頼むのが定番みたいだが、イカ天(ちょっと邪魔な気がした)なしの物を食べてみたかったのでノーマルなそば肉玉を。そばが柔らかく口の中でほどける感じでぱりぱりの物とは全く別の食べ物にすら感じる。どっちが美味しかった?と聞かれても好みによるとしか答えようがない。ドーム状の玉子を味わうには玉子ダブルとオーダーすればよかったと後で気付く。トッピングメニューをうまく使うのも次回の課題。
著者: へた釣り