爆釣は期待できないと知りつつ、美味しいお酒を手に入れたら、へた釣り家刺し盛り不動のセンターポジションのカイワリとはなんとしても合わせたい。ボウズでなければOK、3匹釣れれば万々歳と宣言し宇佐美へ。15シーズン目で初の40センチのデカイワリ含む5匹で美酒佳肴作戦成功♪
▼声も出演版
前日は静岡県に線状降水帯が発生し、東伊豆でも結構な雨が降ったもよう。変な潮になってないといいなと、少しドキドキしながら、湘南新宿ラインで平塚へ。平塚で東海道線に乗り換え熱海へ。熱海から伊東線で宇佐美を目指す。梅雨入りしたせいか観光客は少なめで電車は空いていた。治久丸の船着き場で準備をしていると仕立てで出船していた午前船が帰ってきた。釣況を聞くとサバが相当うるさいようで、カイワリは船中2枚だけとのこと。潮回りが小潮と小さく、空は曇天。カイワリ釣りには好条件と思っていたが、そう甘くはなさそうな雰囲気。
ポイントはいつも通り初島沖の水深95メートル前後。船長からは8メートルまでを探ってという指示がある。仕掛け長分の3メートル底を切って50センチ刻みで10回シャクって8メートルまで上げてくる。1投目から魚信はあった。魚信の出方はサバっぽかったが大事をとって手巻きで巻いてくる。意外と抵抗が少なかったので、もしかしてカイワリかもと期待したが……なぜか海面近くになって猛烈に引き始める。ソウダガツオに食らいつかれたかもと慌てたが、どうやら最初からサバ。午前船の情報通りサバ地獄に堕ちそうな滑り出し。
船長はサバが釣れるとすぐに移動してくれた。移動先をサバに察知されないようにコマセを絞って必要最小限だけを撒くように心がける。4投目で穂先をギュンと持っていく絶対カイワリな魚信が訪れる。なかなか竿を水平に戻せない勢いのある突っ込みに良型の予感。無理せずゆっくりドラグを滑らせながらやり取りする。銀色に輝くひし形の魚体がくるくる周りながら上がってくる。船長にタモ取りしていただいた本日の1匹目は30センチのお刺身で間違いない満足サイズ。白のウィリーに食ってきた。
ボウズでなければOKは早々にクリアしたものの魚信は続かず。しばらくシャクれどもシャクれども何も起きない。たまにサバが釣れるだけで大苦戦。船長は水深がやや浅めの64メートルのポイントの様子も見に行ってくれたがパッとせず。再度95メートルのポイントに戻ってやっと2匹目のカイワリをスレで釣る。30センチはないが30センチ近いお刺身サイズ。でも、またも魚信は続かず。船長はサンハトヤ沖に行こうかな?とポイント移動を考え始めた。初島沖のカイワリたちはコマセを撒いてくれる船がいなくなるのが嫌だったようで…急に魚信りだす。20センチ級の中型が立て続けに2匹釣れてサンハトヤ沖行きは中止となった。
初島沖で釣り続けられたおかげで、悲願のデカイワリが釣れた。尺カイワリは何度も釣っているが、15シーズンも宇佐美に通っているのに35センチ超えのデカイワリは一度も釣ったことがない。休まずシャクリ続けるから超大型には縁がないのかもと考えていた。デカイワリの魚信はシャクっている最中にではなく、底を取り直すフォール中に出た。サバにやられたかもと一瞬考えたが引きがシャープでカイワリかも? でも、カイワリにしては重すぎると頭の中を???だらけにしながら無理せず手巻きで。海面に現れたのは…タモを出してくれた船長のテンションが上がっちゃうほどの特大カイワリ。金のウィリーに食ってきた。サンハトヤ沖への移動の可能性がなくなると、魚信がぱったり途絶えた。カイワリはマイクのアナウンスを聞いている? 本日はこれにて打ち止め。
著者: へた釣り