今週末は予報がよろしくない。釣りに行って楽しめそうなのは土曜の午前だけだったので、京急大津・いなの丸から午前アジへ。130号と重いビシで釣るビシアジだ。猿島沖には35センチ級の猿大アジ、40センチ超えの猿特大アジも潜んでいる。大アジには嫌われてしまった。でも猿アジ48匹。
▼声も出演版
午前船で時化の合間を縫ってなんて日にお世話になることが多いのがいなの丸。半日船なので実釣時間は4時間ほどと短いが、ノブ船長なら猿大アジ、猿特大アジ混じりで、数もそれなり以上にまとめてくれることが多い。今日も猿大アジ混じりで楽しめたはずだったし、両隣の名人さんたちは大アジをゲットしていたのに……なぜかへた釣りは大アジに嫌われてしまった。型は選べないのでこういう日もある。でも、ほかの人がほとんど釣っていなかったフグをいっぱい釣ったというか引っかけたので、何か釣り方がおかしかったのかな?
港を出てすぐの水深27メートルで釣り開始となる。大潮なので潮が速いのを覚悟していたが、少し速いかなという程度で釣りにくさは感じない。船長の指示ダナは「底2メートルでコマセを振って1メートル巻き上げて待つ」だった。へた釣りはいつもどおり底から1.5・2・2.5メートルでコマセを撒いて50センチ巻き上げて待つことに。頑張ってコマセを撒こうとしていると、船中すぐに魚信があった模様。顔を見たというアナウンスが何度かあり、アジ釣りで出遅れることはあまりないのでちょっと焦る。2回コマセを詰め替えて3投入目でやっと1匹目をゲット。続いてもう1匹ゲットし出遅れた理由が分かる。赤タン代わりに付けていたエサダマには食ってこない感じで2匹ともアオイソメに食ってきた。慌てて3本ともアオイソメを付ける。
これでようやくほかの人と同じくらいのペースでは釣れるようになった。ただし、超高活性というわけではなく、1匹掛かってもなかなか追い食いは発生せず、欲張って一荷を狙うと掛かっていたはずの魚がハズレてしまうことも。25センチ前後のA5ランクの美味しいサイズメインだったので、着実に1匹ずつ釣っていくという方針に。投入すれば毎回魚信があるわけではないが、3投入のうちにはアジが釣れてくれるという感じ。ダブルは同時に食ってきた1回だけで、あとは全部1匹ずつ。これだとなかなか数は伸びない。最初のポイントでは14匹。ペース的には30匹に届くかどうかという感じ。
少し沖に出て水深30メートルのポイントに移動する。こちらはやや潮が速く。ラインが鋭角に入っていく。ラインが鋭角に入るときはコマセを振らずに、潮の流れでこぼれるコマセと仕掛けを同調させる作戦で釣る。これが大正解で、新ポイントではいきなりダブル、お次はトリプルで、もういっちょダブル。型は20センチ級と一回り小さくなったが、ラインが立ったらコマセを振り、ラインが寝たら竿を下げてじっと待つと、ほぼ空振りなしで、アジが釣れるようになった。実は何度か猿大アジかもという魚信もあったのだが、掛からなかったり、枝スが切れたりで姿を見ず。両隣で猿大アジが釣れていたので、チャンスはあったはずなのだが……嫌われてしまった。大アジには嫌われたが、20センチ級の元気なアジには好かれたようで、順調に釣れ続ける。
理由はよく分からないが、アジだけでなくフグにも好かれてしまった。サバフグは東京湾中で湧いてるとのことなので、1匹くらい混じるのは仕方がない。でも、その後もショウサイフグかコモンフグかがコマセを振っている最中にスレ掛かりしてくる。フグは動かさずに放ったらかしにしていると食ってくる魚のはずなのに、タナで待つのは20秒と決めて、コマセを振りまくっているへた釣りばかりが餌食になるってどういうこと? なつかれてしまったからとしか説明がつかない。水深30メートルのポイントでは34匹追加できて、本日の釣果は48匹。1週間に食べきるのにちょうどいい量な気がする。
著者: へた釣り