癒しの釣魚の第一条件は難しく考えなくても釣れてくれるだと思う。癒しの秋を求めて、三崎港・えいあん丸からアカハタ&カサゴへ。胴突き仕掛けでのんびり釣って、ガツ~ンと穂先を持っていくアカハタの引きを何回か楽しめればいいなと期待したが、フグorベラと思われるエサ取り多数で…。
▼声も出演版
ゴールデンウィークのクロムツ釣行以来からだから半年ほどご無沙汰していたえいあん丸へ。アカハタ&カサゴに乗るのは昨年に続いて二度目。アカハタを4匹釣って、カサゴとは違い釣趣が良く数もそれなりに期待できるので、春の癒しの釣魚であるメバルと対をなす秋の癒しの釣魚に認定した。甘かった。フグやベラと思われる掛からない魚信に翻弄され、胴突き仕掛けでのんびり癒しの釣りという方針を取り下げる。即席で作ったブラクリ仕掛けでなんとかアカハタを釣って、大惨敗を回避するのがやっと。
港を出て10分ほどのポイントで釣り開始。水深は20メートルくらいだった。胴突き2本針仕掛けは枝ス45センチ・捨糸30センチなので、底を20センチから30センチくらい切って魚信を待つ。魚信がなければ大きく竿を持ち上げて、ゆっくりと竿を下ろして底を取り直す。オモリを底に着けたまま10秒我慢して枝スが沈むのを待つ。底を少しだけ切って最初に戻る。アカハタがバンバン釣れるとは思っていないが、カサゴの魚信ならいくらでも出るはずと信じていたのだが…。魚信がないわけではない。プルルと穂先を揺らしたり、コンコンとついばむような魚信はある。アカハタもカサゴも小型はいらないので針は丸せいご14号だ。全くかからない。周りで釣れているゲストを見ると、キタマクラとベラ、エソやオオスジイシモチ。アカハタどころかカサゴすら釣れずに大苦戦。
魚信はあれど…いっさい掛からずで、着底して何度か誘ったらエサがなくなっている感じだった。フグやベラに見つかる前にカサゴの目の前に仕掛けが入るとカサゴが釣れる。カサゴ釣りってこんなに難しかった?と頭を抱える展開。針が大きすぎるのか、カサゴっぽい魚信があってもなかなか針掛かりしてくれない。メバルならむこうアワセで穂先を持っていくまで待つのだが…大きめのサバ短で狙うカサゴはアワセて掛けに行くのが正解? それともエサが完全に口の中に入るまで我慢するのが正解? カサゴが釣れなくて頭を抱えてしまっては、癒しの釣りにはほど遠い。結局胴突き仕掛けではカサゴが2匹釣れただけ。
エサ取りの猛攻と針掛かりしないサイズのカサゴを相手に胴突き仕掛けではなんともならない気がして、ナツメオモリで即席のブラクリ仕掛けを作る。キャストして船下以外も探れるし、枝スの先に針がある胴突き仕掛けよりもアワセるタイミングをつかみやすいかもと考えた。ブラクリ仕掛けにしてもフグ&ベラの猛攻は止まなかったが、ようやく穂先をガツ~ンと引き込むアカハタの魚信があった。結構な抵抗をしながら上がってきたのは30センチちょうどのアカハタ。城ヶ島沖での自己最大サイズだ。朱色のオモリと夜光玉のおかげか、魚信は胴突きのときより多くなった。カサゴもポツポツ拾えるように。
アカハタはその後25センチ級を1匹追加してカウントできるのは2匹かな? 20センチ級と15センチ級釣れてしまった。バケツに放つと腹を上にして浮いてしまうのでリリースできずやむなくお持ち帰り。カサゴは6匹釣れた。こちらはなぜかリリースサイズは混じらず全部お持ち帰り。秋晴れの下、のんびり釣りをして癒されたかったが、そうはならず。ブラクリで小刻みに根歩き&魚信で魚種を推測して掛けにいったり、送って食い込ませたりとなんだか忙しく悩ましい釣りになってしまった。アカハタは癒しの釣魚ではないかも?
著者: へた釣り