金沢八景・一之瀬丸の感謝デー釣り大会カワハギの部で3年ぶり2度目の優勝。それも型勝負の大会でビッグ3を独り占めして快勝したのであるからたまらない。賞品のレオブリッツS400を抱えた表彰式の写真はあまりにドヤッ顔がすぎるので掲載は自粛する。出来すぎで気持ちEEEEEEEEE!!
今回で5度目の参加となる一之瀬丸の感謝デー釣り大会。生まれて初めて釣りをして拍手してもらえた大会だし、人生初の釣り大会優勝をもたらしてくれた大会でもある。今年は新造船就航のお祝いも兼ねて賞品が参加者全員に行き渡るという大盤振る舞いだった。カワハギ船はほかの釣り物との兼ね合いで1隻出しで片舷15人くらいの超満席での出船。オマツリが怖いのでなるべく四隅に近い席を望んで引いたクジは右舷の艫から2番目。午前中潮先になる優良席だった。型狙いなら席は関係ないという人もいるが、潮先で魚信が多ければ集中力を維持しやすいので型狙いでも潮先の方がうれしい。
船は凪の海をスイスイと40分ほど走って竹岡沖へ。本日もいつもの通りの愚策4点セットで勝負する。炸裂ピカイチくん+アワビ貼りブレードで視覚的にアピールし、ハギポンとラバマックスでカワハギの摂餌意欲を掻き立てる。宙までカワハギが付いてきて、餌に執着して何度もアタックしてくれればへた釣りの思うつぼなのだが……。水深は28メートルと少し深めのポイントからスタートになった。底にオモリが着いたらすぐに2メートル持ちあげて1メートルタタキ下げ、残り1メートルをフワフワと誘い下げてカワハギからのコンタクトを待つ。これしかできない。できもしないことをやろうとするのはかみやCSで懲りた。
活性はすごくいいわけでもなく、かといって悪いわけでもなくといった感じ。ときどき宙までカワハギが餌を追い掛けてきてくれ、魚信は出るし、針掛かりもするがサイズは15センチ以上20センチ以下の物ばかりで型勝負の大会としては盛り上がらない感じ。左横の人が釣った23センチくらいのが大きいと感じるくらい型に恵まれず時間が過ぎて行く。本日の方針は迷わないでやり切ると決めていた。宙で誘いすぎずに魚信を待ち続ける。釣り始めて1時間半くらい経ったとき、ようやくモゾリという感じの大型カワハギからのコンタクトがある。慎重に誘い下げてカワハギを下向かせてガッという手応えになってから聞き上げに転じると、片手で竿を持ちあげるのに少し苦労する感じ。尺はないけど良型の手応えにゆっくり巻いてくると、28センチくらいのカワハギ。バケツにようやく主ができた。
1匹型勝負の大会で28センチを持っていれば表彰台が見えてくる。リラックスして釣りができるようになる。釣り方は変えない。良型を1匹手にしたことでやり切れば勝負できる手応えをつかんだ。サイズの小さいカワハギを何匹か釣りながら我慢強く宙でデカハギからのコンタクトを待つ。2匹目は予兆もなくゴッという感じの魚信があり一度掛け損ねる。ゆっくりと竿を下げながら再アタックを待つと竿をガッガッと引き込んでくれる。片手で竿を持ちあげるのに少し苦労する手応えでこれまた28センチくらい。良型が2枚そろったので今日がTKBだったらなぁ~という未練が頭をかすめる。
2度あることは3度ある。14時を少し回ったころにモゾリとした感触がある。慎重に慎重に誘い下げて明快な魚信になるまで竿を送ってから合わせにいくとデジャヴってほどに似た手応え。これまた28センチくらいのカワハギだった。3匹とも27.5センチくらいの大きさなのでTKB寸なら82.5センチ。TKB寸では今季最高記録だ。西村船長から「3匹合計の長さだったら優勝間違いなしですね」と言ってもらえる。「3匹合計の長さだったら」ということは1匹だったらもっと大きいのが上がっているものと勘違いし優勝は逃したと思っていた。でも、16匹も釣れたし良型が3匹いるしで勝敗を別にして釣りの満足度は高かった。
桟橋に戻って検量になる。どっちが大きいのか自分では決められないので、2匹測ってもらうことに。検量する人もあまりに同じようなサイズなので2匹とも2回ずつ測ってくれて27.6センチが記録になった。大きい物は3匹とも27センチ半ばくらいで、2位の人の記録は26センチ台だったので、ビッグ3を独り占めしたことになる。カワハギは数より型を標榜し愚策を練ってきた身としてこれは相当うれしい。賞品は旅行券、カルカッタ、電動リールの三択だったが、ダイワの電動リールを使ったことがないのでレオブリッツS400をもらった。感謝デー釣り大会恒例のハマグリももらえてホクホクしながら家路につく。
著者: へた釣り