分不相応なもんに参加するなってことやね。前月のカワハギ大会の数部門で船ごとの上位3名に出場権が与えられるかみやチャンピオンシップ。上位に食い込むことはなかったので存在は知っていたが今回が初参加。結果は…名人さんだらけの船上で独り迷いまくって何もできずに轟沈。
送迎バスを利用して羽田・かみやの桟橋に着いてみると、へた釣りが一番最後の到着だったらしく、抽選で引ける席札は2つしか残っていなかった。第12回かみやカワハギ大会の数部門で優勝したピカイチくん使いのM崎名人から「僕の横空いてますよ~」と言われるが、ピカイチくんを2つ並べてカワハギの取り合いは避けたいところ。さらに話を聞いてみるとM崎名人の横の右舷艫の名人もピカイチくんユーザーらしい。3人並んでピカイチくん…どうなるのか想像もできない。もう1つ残っている席は左舷の前から3番目。これまたA藤名人の横の席なので……。今季がまかつのカワハギ大会で優勝した異次元A居名人は潮先超特等席の右舷舳に座ってるし……。どっちでもいいやとクジを引くと…M崎名人の横、右舷の艫から3番目になった。並んで使うとどうなるの?
約1時間走って竹岡沖へM崎名人はノーマルピカイチくんの赤、へた釣りは炸裂ピカイチくんの赤で釣り開始。ワッペンサイズも獲って数を稼ぐという方針だったので、競技カワハギ広速というふところが開いたハゲ針を投入したのだがこれが大失敗。何度かカワハギらしい魚信があり、針掛かりもしたと思うのだが巻き上げ中にバレまくる。3、4匹連続して針掛かりしたはずなのに……という失敗をして得た結論は、数の大会だからって普段と違うことをしたらダメってこと。針を競技カワハギくわせに変えるとポチポチとは釣れ始める。開始1時間で3匹。
すぐ横でM崎名人が既にツ抜けしているし、舳のA居名人はそれを4、5枚上回るってことは15匹くらい既に釣っている。投げたらあかんとは思うが、開始1時間でこれは無理だなと思い知るのに十分なくらい差をつけられてしまう。こうなると何かが狂い始める。以後1時間は1匹もカワハギを手にできず。宙でカワハギからのコンタクトを待つといういつもの釣り方では埒が明かず、オモリを着底させてのゼロテンション以下の釣りをせざるを得なくなる。底での釣りは苦手で魚信はあれどちっとも針掛かりしない。
10時を少し回ってころに水深30メートルくらいのポイントに移動する。ここでようやく宙でも魚信を出すことができて少しだけペースアップ。サイズも25センチ級が混じりだす。ただし、釣れているペースはM崎名人の半分以下なので、どうにもならない。ピカイチくんの赤vs.赤では勝ち目がないと分かって、炸裂ピカイチくんの緑を投入してみる。これが功を奏したのかどうかは判然としないがお昼前になんとかツ抜けだけは達成した。ここで数で競うのは完全に諦めて、型狙いに切り替え「尺たらず」シールをゲットすることを今日の釣りのミッションに設定したのだが……25センチくらいのは釣れるが型でも満足サイズはでない。
そうこうしているうちにすぐ横で、M崎名人に29センチの尺足らずサイズまで持って行かれてしまったのだからこうなるともう完全にお手上げである。かみやCSは38匹でM崎名人が優勝。2位は異次元A居名人で36匹だった。へた釣りはというと16匹で、半分にも満たない釣果。船中真ん中より上になるというささやかな目標も13人中7番目だったのだから達成できたのか未達成だったのか微妙なところ。底でカワハギを掛ける技術を身に付けないとせっかく魚を寄せても意味がないってことを思い知る。宙で魚信を出せないときの対策をしておかないと数釣りの大会には参加するだけ無駄かも。
著者: へた釣り