やっぱりメバル釣りはこうでなくっちゃね。最初の魚信で竿先をフルフルと震わせる。仕掛けを少し張って待つと、グンッと竿先を持って行く。巻き上げ中にも何度か激しい抵抗を見せるが、海面に姿を現すと意外なほどにおとなしい。そんなメバルの引きを20回も味わえたのだから大満足!!
癒しを求めてメバル釣りに。明日は強風予報なので消去法でメバルを選んだのだが、小雨混じりの曇り予報で、午前中は釣りをするのに全く問題ないレベルの凪。メバル日和の条件は満たしている。羽田・かみやに着いてみると、受付番号1番。人生三度目の一番乗りにうれしさ半分、不安が半分。特等席の左舷舳を確保する。不安は降り続く雨にほかの釣り客が訪れず、出船不成立になりはしないかってことだったのだが、なんとかなった。釣り客が増えたわけではない。淳ちゃん船長がやってきて「近場で遊んで行きましょう」と、早上がりを条件におひとり様出船してもらえることに。このまま釣りをせずに帰ることになるのかなぁと半ば諦めていたので、感謝、感激、かみやの方に足を向けて金輪際寝ませんである。
ほかに釣り客がいないってことは淳ちゃん船長にじっくり観察されちゃうわけだ。メバルを本格的に始めた3年前からお世話になっている船長なので、少しは上達しているってことをなんとかお見せしたいところだが、「この数日、潮が澄みすぎて相当つらいよ」(淳ちゃん船長)と出船前に得た情報はあまりよくない。まずは川崎のシーバースから釣り始める。誘っても、じっと待っても魚信なし。メバル日和のはずなのに、魚がいないのかやる気がないのか、さっぱりな滑り出し。20分ほど粘ったが、遂に一度も魚信が訪れることはなかった。
川崎のシーバースに見切りをつけて、本牧の国際埠頭に移動する。接岸している船は違うが、メバル開幕戦2015で釣ったのと同じポイント。底の地形もだいたい把握できているので、ここならと気合を入れたのだが、魚信がでない。曇り空でも潮が澄みすぎててダメなのかなぁ?と考えつつ、オモリを置く位置を変えようと竿を持ち上げると竿先フルル。続いてグンッ。重量感的に大物でないのは分かっていたが、ギリギリキープサイズの16センチ。動かした竿にメバルが食ってきたことがヒントになった。
この後は絶好調モードに。10秒に一度は大きく竿を持ち上げてメバルに動いているエサを見せる。海底がくぼんでいる場所はチャンスタイムなので、30センチくらいオモリを持ち上げゆっくり再着底を繰り返す。オモリの着底の瞬間は底にゴツンとぶつからないように太極拳の動きをさらにスローに。待っている間は船べりに体を預けず穂先の曲がりを一定に保つ。下手なりに神経を使って釣っていると、ダブル2回込みで順調に釣れ始める。サイズも悪くない。最大は26センチだが、25センチ超が3匹。リリースサイズは1匹も混じらずにバケツが黄金色に染まっていく。癒されりゅぅぅぅぅううううう!!
接岸していた船が出港するためにポイントを移動すると、その後は苦戦。カサゴを1匹追加し、乱暴な魚信が出たと思ったらウミタナゴだったりして、13時に沖上がり。釣果はメバル22匹+カサゴ1匹で合計23匹。2015年のここまでの釣果は8匹、6匹だったので、やっとメバルに癒してもらえた。3戦して気になるのが今年は良型のカサゴが少ないってこと。いないってことはないと思うが、メバル以上に釣るのが難しい魚になってるかも。
著者: へた釣り