初戦で4匹、2戦目は2匹と数こそ伸びなかったが両方60センチ級。へた釣りってマゴチに限ればそこそこやるんじゃない?と思い始めていた。でも…4→2→とくれば、次の数字は……小学生でも分かる。東大井・いわた釣船店のエビマゴチ船で今年初の本命ボウズ。
直前まで、深川・吉野屋の夜メバル船に乗るか、それとも産卵期に入ってしまうエビマゴチに乗るか悩んでいたのだが、天気予報では夜から風が強くなりそうだったので、エビマゴチに。深川・吉野屋まで行くと夜メバルへの未練が出ちゃいそうなので、東大井・いわた釣船店から出撃してきた。朝起きて、天気予報を見ると、神奈川県東部に強風注意報……嫌な予感は現実に。
■船中一魚信を出し、船中一空振り&バラシまくる!!船はさほど混んでいなかったので、7名いた釣り人の多くは複数本の竿を出して置き竿釣法。へた釣りは、エビマゴチはイカの微妙な魚信を察知し、できれば餌のエビを殺されないようにしないと釣果が伸びないと考え、一本竿の手持ちでチャレンジ。船は富津岬の沖に着き、釣り開始。エビがイカに怯えてプルプルしたら(マゴチだとプルプルという先魚信が出ず、最初からコンッとなる)巻き上げてかわすなんてことを考えていたのだが、10メートル級の南風に竿と道糸を煽られて小難しいことなんて考えて釣る状況ではない。
誘いを兼ねてマメに底を取り直して1メートル巻き上げて、ハリスは4号、針に巻く糸錘は市販の仕掛けよりかなり少なめに。これまで釣果をあげてきた方法だ。実際、マゴチの魚信は、複数本の竿を出して置き竿にしている人よりたくさん出せたと思う。横で釣っていた人に「魚信が多くていいですねぇ」って言われるほどに、何度も竿先クンックンッなマゴチの本魚信まで出せているのに……空振り&バラシの連続なのである。麻雀してて8回リーチをかけたのに一度も上がれない、そんな感じ。
1匹だけでも釣りたかった。4→2→0でも正解だが、4→2→1でも半分になっていく数列として正解なのにぃ! 追いアワセ必須のLT竿だと、波・風のある日にマゴチは辛いかもというのが今回の教訓。追いアワセをすると波の上下で糸がふけてバレる。追いアワセしないと掛かりが浅く巻き上げ中にバレる……どうしようもない。
■イカに加えて水温上昇でフグまでエビを狙って迫り来る空振りしまくるへた釣りを哀れに思ったのか、東大井・いわた釣船店の社長にしてチョリースなセンパイ船長も、アワセるたびに「今度は乗った?」「今度は大丈夫?」と声を掛けてくれるように。実際、餌のエビのおかわりも最初の5匹+5匹+5匹+2匹で17匹。さらには、センパイ船長が2匹オマケしてくれて合計19匹も使って、マゴチは1匹も釣れず。2本竿で釣っている人より餌の消費速度が速い(=魚信は多い)。
チョリースなセンパイ船長によると、「水温が上がってフグがエビを噛むことが増えてきている」らしい。どの魚信がフグなのかは分からないが、針だけ残して、残りは全部かじっちゃうという実に困ったエビの残骸を何度か見たので、これがフグにエビをかじられた結果だろうか? 産卵期にも入るし、イカに加えてフグも邪魔するしで、エビマゴチはこの釣行を今期最終戦にすると決意。ハゼ餌の時期が来るまでマゴチは我慢することにしよう。
しかし…シロギスにしてもマゴチにしても、いつになったらへた釣りの釣果/魚信は上向くのだろうか???
著者: へた釣り