50up2本を含む4匹のマゴチをゲットし好スタートを切った深川・吉野屋のエビマゴチ。念願の60upまであと2センチ足らずとくれば、再戦を期すしかない。今年のマゴチの目標クリアを目指して大貫沖へ。魚信少なく&イカの猛攻に苦戦するも……60upマゴチの引きを楽しんできた。
サイマキエビの付け方をマスターし、アワセのタイミングもなんとなく分かったつもりになって臨んだ、深川・吉野屋エビマゴチ2戦目。ここ数日、強風のせいで出船中止が続いていたためか、船には15人。2本竿では少し窮屈な感じなので、ほとんどの人は1本竿で釣り開始。へた釣りは例によって6:4調子のライトタックルで竿曲げるぞぉぉと意気込んで仕掛けを投入したのだが……。
■魚信少なく、しかも小さい。おまけにイカの猛攻で大苦戦魚信がとにかく少ない1日だった。水深20メートル以下のポイントでは、イカばかり。しかも、イカの魚信でさえ、竿先の動きが変なので、聞きアワセてみてやっとイカが餌のエビを抱いているのに気づくという微妙な魚信しかでない。とりあえずお土産確保&餌代(エビ1匹100円)を無駄にしないために3匹ほどキープ。うち2匹はスミイカで、このイカはお刺身で食べるとおいしいらしい。江戸前の寿司ネタの1つだという。残る1匹はシケヤリイカというイカ。こちらは「煮るなる焼くなりしてどうぞ」とのこと。海面に上がってきたときに吐くスミが黒く見えるのがスミイカ、赤く見えるのがシケヤリイカとのことなので、スミが赤けりゃオートリリースというのもありかな?
マゴチの魚信は、イカの合間に1時間に1度あればいい方で、こちらも魚信の出方が小さい。微妙な先魚信が長時間続いてようやく本魚信になったと思ったら餌だけかじってさようならの連続で、前半戦は3打数0安打。全くアワセのタイミングがつかめずに「ちゃんと喰えぇぇぇぇ!!」と罵りたくなる。
■ちょっと待ったぁ!で念願の60upマゴチをゲットだぜ!やや深場、水深25メートルくらいのポイントに移動してから、ようやくマゴチの活性が上がる。先魚信が、竿先クンックンッな本魚信に発展するようになる。最初の明快な本魚信は、船長さんが「はい、あげてください」とマイクでアナウンス(船が移動する合図)したのとほぼ同時に出た。「魚信ってるので、ちょっと待ってください」と船長に告げて、竿先に集中する。ほかの釣り人は仕掛けを巻き上げ終わって釣っているのはへた釣りだけ。みんなの注目を集めているわけだ。ここでバラシたり、アワセ損なったりすると相当恥ずかしい。慎重に、慎重に竿先を送って少し聞きあげてから爆弾アワセ! 乗った! 曲がった! ドラグが滑った! 大きく竿を曲げ、最後まで抵抗しながら上がってきたのは62センチの自己最高サイズのマゴチ。「でかい!」「すごい!」という声が聞こえて、なんだかちょっと誇らしい。
このあと連続で60センチを少し切るサイズもゲットして、この日の釣果は都合2匹。午後になると潮が動かなくなったようで、魚信が遠く、うつらうつらしたりしながら、桜の陽気の東京湾上を楽しんできた。魚信が遠ざかったせいで余ったエビもお土産にして、本日の夕食は、マゴチの薄造り、スミイカの刺身、サイマキエビとシケヤリイカの天ぷらで大満足!!
著者: へた釣り