メバルリベンジを画策していたのだが……「今年もサイマキで大貫沖の60cmオーバーを狙っていきます」と煽られると参戦するしかないっしょ! というわけで、深川・吉野屋のエビマゴチ開幕戦に参戦してきた。大物予告に偽りなし!! 58㎝の自己記録を含む4匹のマゴチをゲット!
マゴチは昨年の9月~10月前半にハゼ餌で大ハマりした。釣ってよし、食ってよし、と非の打ちどころのない、東京湾最強の釣魚だと思う。今年も秋になったら羽田沖で狙うぞぉ!!と考えていたのであるが、春先にはサイマキエビ(築地直送……というか、船が築地市場の裏で止まって餌を積み込んだ)
で狙うエビマゴチという釣り方で早々にシーズンインするようだ。タックルはハゼマゴチと同じで大丈夫そうだし、釣り針に糸錘を巻くなど工作要素もあって楽しそうだ。しかも、今年のマゴチ釣りの目標である「60UPなんて夢ではありません!」ということであるから開幕と同時に目標達成を目指して参戦!!
■アワセのタイミングの取り方はハゼマゴチより簡単?下調べをしていると、「餌の付け方が難しい」「ハゼ・メゴチ餌よりもアワセのタイミングが早い」という2点だけが注意点であった。餌の付け方は上乗りのお兄さんに恥ずかしがらずに教えてもらってなんとかなった(忘れないようにメモを公開)。問題はマゴチ釣りの醍醐味、アワセのタイミングである。3時間くらいあれ? え~!! なんでぇ!?と悩み続けることになる。「アワセのタイミングが早い」という言葉にとらわれて最初のうちはすっぽぬけ地獄。じゃぁ、ハゼのときみたいにじっくりと竿先が完全に引きこまれるのを待つときれいに餌だけ取られる始末。すっぽぬけ、ばらし、餌だけ完食の繰り返しで、11時を回ってもクーラーは空っぽ。この原稿のタイトルは「8打数0安打でエビマゴチ開幕二軍落ち」と諦めつつあった。
9度目の魚信。ココンッという前魚信があって、竿先が3回グンと引きこまれたらダメ元で爆弾アワセしてやると決めた。結果、9打席目にして初ヒット。上がってきたのは58センチの自己最高サイズだったので、60UPには届かなかったものの、三塁打って感じだろうか? それ以降は、もう何も考えずに3度目のグンでアワセると決めたら、4回の魚信で3匹ゲットの高打率(53センチの二塁打級もw)。1日トータルで見ると13魚信で4ゲットになったわけで憧れの3割打者になれたわけだ。エビマゴチは初めてなので、確信はないが、ハゼよりサイマキの方が咀嚼しやすいためか、その日の活性に合わせてこのタイミングでというパターンを作りやすいのかもしれない。
■エビマゴチの天敵は……一撃必殺のスミイカくんエビマゴチはマゴチ以外の魚信も結構ある。ポイントによっては、マゴチ以外の魚信の方が多いことすらあった。マゴチの前魚信がココンッという感じなのに対して、コッコッとくる前魚信は、スミイカ。本魚信に発展することはないので、一定の速度でリールを巻いてきて、タモですくってもらえばイカゲットとなるわけだが、スミイカがおいしいかどうか知らないのと、クーラーをスミだらけにするのが嫌だったという理由で、1匹以外は水面でオートリリースした。タモ入れすれば7~8杯は釣れたと思う。
困ったことに、イカの魚信があると、餌のエビは一撃必殺で殺されてしまうのであった。餌のサイマキは5匹までは乗船料のうち、それ以降は1匹100円で購入しなくてはいけないので、コッコッという魚信を手元で感じると100円落としたような気分になるのである。どうやら4月のうちはイカの魚信は少ない方で、これから温かくなってくると……10回やられると1000円かぁ~。
著者: へた釣り