釣行記で船長を褒めることってあまりないが、2014年のイサキの開幕戦は瀧本船長に救われた。魚信のない剣崎沖に見切りをつけて洲崎沖へと転進。良型イサキの入れ食いを楽しませてくれる。頃合いを見計らって剣崎沖に戻ると中型イサキが高活性。すげぇぞ、一之瀬丸のイサキ船長!!
待ちに待った剣崎沖イサキの開幕初日。混むだろうとは予想していたが、金沢八景・一之瀬丸に着いてみると、イサキ船の席札は左舷の胴の間に1枚残っているだけ。船に行ってみると、片舷10人で満員御礼。すいませ~んと謝りながら割り込ませてもらう感じだった。オマツリすごそうと思いつつ周りのタックルを見渡してみると、10人中なんと7人が電動リール&ロッドホルダーの重装備。う~~む、と頭を抱えつつ、船は剣崎沖のいつものポイントへ。
船団はバラけ気味。あまり芳しくないときのパターンだ。船はイサキの反応を探して、何隻かの船に接近したが竿が曲がってないどころか、既に置き竿にして諦めムードが漂っている。1匹しか釣れなかった昨年の開幕日の釣行を思い出し、これはヤヴァいかも。ようやく船が止まって、2014年の剣崎沖イサキの第一投目。50センチ刻みで3秒静止のイサキパターンで釣り始める。……ない……何もない……全く魚がウィリーに触れてくる気配がない。しかも横の人がコマセドカ撒きタイプだったので苦戦するのはほぼ確定。
やっと魚信があっても、ベラ、サクラダイ、ネンブツダイの嫌がらせ3点セット。タナまで狂っている。狂った理由は……恥ずかしいから言いたくないが、糸が痛んで切断・廃棄した長さを間違えて覚えていた。ちゃんとラインのマークを数え直して、タナを合わせたのだが、それでも魚信は………ない……何もない……全く魚がウィリーに触れてくる気配がない…嫌がらせのようなゲストすら釣れない。ようやくそれっぽい魚信があったのは開始して1時間近く経った9時くらい。でも、イサキではなくアジだった。瀧本船長がやってきてこういった。「申し訳ないですが、沖へ出ます」。
沖と言われてもどこに向かうのか分からなかったのだが、「申し訳ない」というニュアンスを汲むと、イサキを諦め沖のウィリー五目に切り替えますってことだったように思う。船は30分ほど南下。着いたポイントは、遠くに伊豆大島がぼんやりと見える洲崎沖近辺。水深70メートル前後のポイントだった。仕掛けを沖のウィリー用の物に変更して、指示されたタナを探ってみると、まずは沖のウィリーの定番、オキメバルが一荷。カイワリやオキメバルを釣るんだと思っていたら、周りではイサキがポツポツ上がりだす。出遅れた。中乗りさんがやってきて「イサキが釣れてないのへた釣りさんだけですよ~~~」。なんだとぉ~~~~である。シキシマハナダイなんか釣ってる場合じゃなぁ~~い!!
深場でのイサキ狙いのウィリーのシャクリ方がよく分からないので、しばし悩んだがカイワリ狙いのシャクリ方に似た50センチ刻みで静止なしがイサキのパターンだったようだ。それさえ分かれば、なんとかなった。11時少し前に2014年初イサキをダブルでゲット。しかもサイズは25センチを超えたのが2匹。魚を付けずに仕掛け回収することなく、好調に魚信をものにしていくことができて楽しいのだが、数が伸びない。水深70メートルを手巻きで良型イサキ(最大29.5センチ)を巻き上げるのには時間がかかる。手も疲れる。今日に限れば電動リールが正解だったかも。結局、洲崎沖ではイサキ×9、オキメバル×4、ウマヅラハギ×1、シキシマハナダイ×1を釣った。
粘ればまだ良型イサキが釣れそうな感じだったが13時前に「剣崎沖に戻ります」とのアナウンス。朝に魚信が全くなかった剣崎沖に戻ることに不吉なものを感じたが、船は北上し、剣崎沖のイサキ船団に合流する。1か所スカをくらい、やっぱり剣崎はダメかぁ~と思ったけれど、2か所目で指示ダナを探り始めると、シャクっている最中にウィリーに魚が触れる感触。もう一シャクリすると、針掛かりした。剣崎沖のレギュラーサイズの20センチ~25センチのイサキが釣れる。魚信の頻度と大きさでは洲崎沖だが、浅場でダイレクトに伝わってくるイサキの引きを楽しめるのは剣崎沖。巻く距離も手巻きで適正だしねw 剣崎に戻ってからの1時間半で8匹追加して、イサキは都合17匹。うち半分がお刺身サイズなので大満足♪
本日学んだこと。バルケッタCI4+にリールを変えたことによって、最後まであきらめずにシャクリ続けるのが以前に比べて格段に楽になった。ただし、ハンドルが少し短いように感じるのでロングハンドルに換装することを検討した方がいいかもしれない。短軸チヌ針のウィリーは吸い込まれやすいけど吐き出されてやすい? ウィリーに魚が触れている感触はあっても針掛かりしないことが非常に多かった。普通の長さの軸の方がいいかも。剣崎沖がどうしようもないときに沖のウィリーとの二本立てはあり!! こんな戦略を思いついた瀧本船長はエラい!
著者: へた釣り