釣行前の仕掛けの準備に一番時間がかかるのが剣崎沖のウィリーイサキだ。オマツリによる仕掛けのロスト数が多いこともあるし、特定の色に魚信が偏ることがあるので準備万端を狙うとどうしても作る仕掛けのバリエーションが多くなる。明日の開幕戦に向け28個も仕掛けを用意したよ。
まずはベーシックな大三元ウィリー(ピンク、白、緑)を量産する。どの色が当たりか分からないので、最初に投入するパイロットウィリーなのだが、魚信が出る色に偏りが出なければ1日この仕掛けで釣り続けることもある。これがなければ始まらない仕掛けである。チェックするのは、ピンクと白で釣れるイサキが多いか、緑で釣れるイサキが多いか。ピンクと白でばかり釣れるときは白一色ウィリー(白、夜光、ケイムラ)を試してみる。緑に魚信が偏れば緑一色ウィリー(薄緑、緑、濃緑)。赤一色ウィリー(ピンク、オレンジ、赤)も一応準備してあるがあまり出番はない。
最近の東京湾の釣果報告を見ていて気になるのが「澄んだ潮」と書かれていることが多いこと。澄み潮ウィリー(青、黄、薄緑)も3組ほど用意しておく。理屈はよく分かっていないのだが、釣行後、「澄み潮で苦戦」と釣果報告されていた日に実績があった色がこの3種類なので、潮に濁りが足りないシーズン初期にはこの組み合わせが活躍してくれると、淡い期待を抱いてみたりする。濁り潮ウィリーは今回は用意しなかった。
針のサイズや種類もいろいろ試してみることに。全部チヌ針だが、サイズは0.5号~1号。色は無垢(銀)、金、オキアミ、黒(ナノスムースコート)。吸い込みを重視した短軸の針にもウィリーを巻いてみた。そんな風にあれこれ考え始めると、作りたい(試してみたい)ウィリー仕掛けの種類がどんどん増えていく。船上で次はどの仕掛けを試してみようかなぁ~と、仕掛けを入れたバインダーを繰るのが楽しいのである。昨年の開幕戦は大苦戦して、なんとイサキは1匹だけだった。今年はせめてツ抜け以上から始めたいなぁ~。
著者: へた釣り